印象 ページ23
「A!あんたには関係ないはずよ!!」
サクラが私を睨みつけた。
私も負けじと睨み返す。
「よく考えてみろ。大名は一般人だ。親戚のこいつが何故忍術を使える?」
サスケの言葉を聞いた途端、サクラがはっとした顔になった。
だが、サスケはさらに追い討ちをかけるように言い放つ。
「お前、うざいよ。」
______
その後、担当の先生を待つ為再び教室に集まった私達は各自で時間を潰していた。
「ねぇ、私が親戚じゃないって何時から気づいてた?」
サスケの隣に座っていた私は一向に口を開かない彼に話しかける。
「初めて戦った時だ。お前が繰り出す技には微量だがチャクラが込められていた。俺の家は昔大名達と関わりがあったから奴らが忍じゃないのは知っている。」
「そうだったんだ…。」
”昔”関わりがあったが今はもうない。その節だけでも充分に一族の繁栄と衰退を感じて切ない気持ちになった。
「もう!ナルト!!じっとしてなさいよ!」
サクラの怒声に目線を移すとナルトがドアに黒板消しを挟んでいた。
「ニシシシシ。」
「ナルトもまだ子供だなー。相手は大人だぞ?ましてや上忍だ。そんなちゃちなイタズラに引っかかるわけないよ。」
私は腕組みをして笑い飛ばした。
「俺も同感だな。」
サスケも私に同じらしい。
すると徐々に足音がこちらに近づいてくる気配を感じた。
待つともなしに横引きのドアが開き、怪しげな男が姿を現した。
軽い音を立ててチョークの粉をふんだんに含んだ黒板消しが男の頭上に落ちる。
不幸中の幸いか、男の髪は真っ白だったのでチョークによる汚れはさほど目立たない。
「引っかかった!!」
ワンテンポ置いてナルトの歓声が響く。
「先生ごめんなさい!私は止めたんですが、ナルトくんが…。」
私はサクラの態度に嫌悪感を感じつつも誰にいうわけでもなく呟いた。
「インパクト強烈…。」
「お前らの第一印象は、嫌いだ!」
担当上忍の先生は躊躇わずにそう言った。
確かに黒板消しを挟んで置くことは失礼だったかもしれない。
しかし、それにわざとかかっておいた上で怒るわけでもなく、ただ呆れているような、何かに失望しているようなその先生には考えがあるように思えた。
それにしても初対面で”嫌いだ”とはさすがに行き過ぎている。
自己紹介の為にも屋上に場所を移った。
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Caesar(プロフ) - マスラさん» コメントありがとうございます!なかなか更新出来ないのですが応援してくださる方がいると思うととても嬉しいです! (2018年11月6日 18時) (レス) id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)
マスラ - とても面白いです!続き楽しみにしています。お忙しいとわ思いますが、更新頑張ってください!(*^_^*) (2018年11月6日 16時) (レス) id: 9b6ae3d64f (このIDを非表示/違反報告)
Caesar(プロフ) - ありがとうございます!!学生なのであれこれ大変ですが更新がんばります! (2018年9月10日 7時) (レス) id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)
ブラピ - 小説とても面白くて大好きです!更新頑張って下さい! (2018年9月10日 3時) (レス) id: e896eb0a17 (このIDを非表示/違反報告)
Caesar(プロフ) - 深雪さん» コメントありがとうございます!!この所旅行に行ってて更新出来ませんでした。すいません!!頑張って進めるようにしますね! (2018年8月18日 19時) (レス) id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:julius | 作成日時:2018年1月1日 1時