卒業試験 ページ18
私は喜びを噛み締めながら足取りも軽やかに席に戻り、ナルトをみた。
「変化!!」
その場にいた全員の期待を込めた視線が煙の先に集まった。
しかし現れたのは金髪をツインテールにした全裸の女。
イルカ先生は怒濤の勢いで鼻血を噴出し、そのまま後ろに倒れた。
「何だよナルトのやつ。」
周囲からブーイングが起こったが、皆その顔は笑っていた。
「名付けてお色気の術!!」
みんなに囲まれて笑うナルトに、私は人知れず微笑んでいた。
「それでこそナルトだよ。」
その後。私はイルカ先生に居残りさせられているナルトを置いて早めに家に帰った。
荷物を部屋に投げ出し、ベットにバタンと倒れ込むとうつらうつらしはじめた。
________
次の日、朝早くから起きて色々と支度をしていた私はアカデミーで、隣の部屋から自分の番が来るのを待っている。
この試験の合否で私の忍としての人生が決まると思うと落ち着いていられなくて何度もノートを見直した。
「次、A!」
「はい。」
先生に名前を呼ばれて、部屋に入るとイルカ先生とミズキ先生が机に座っていた。
その机の端には、人数分の真新しい額当てがきれいに列んでいる。
部屋の中はそれだけで、机も紙も筆記用具も置いていなかった。
「これって筆記試験じゃなかったんですか?」
「今回のテストは分身の術だ。一昨日見本は見せただろう。」
Aなら出来る。大丈夫だ。と見守るイルカ先生とミズキ先生。
私は期待に応えるべく、覚えた通りの印を組んだ。
ボボボボンッ
直ぐに5体の分身が姿を現す。
私はほっと胸をなでおろした。
「Aさんなら合格すると思ってましたよ。」
と、ミズキ先生が言った。
「おめでとう。」
そう微笑むイルカ先生から受け取った額当ては重かった。
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Caesar(プロフ) - マスラさん» コメントありがとうございます!なかなか更新出来ないのですが応援してくださる方がいると思うととても嬉しいです! (2018年11月6日 18時) (レス) id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)
マスラ - とても面白いです!続き楽しみにしています。お忙しいとわ思いますが、更新頑張ってください!(*^_^*) (2018年11月6日 16時) (レス) id: 9b6ae3d64f (このIDを非表示/違反報告)
Caesar(プロフ) - ありがとうございます!!学生なのであれこれ大変ですが更新がんばります! (2018年9月10日 7時) (レス) id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)
ブラピ - 小説とても面白くて大好きです!更新頑張って下さい! (2018年9月10日 3時) (レス) id: e896eb0a17 (このIDを非表示/違反報告)
Caesar(プロフ) - 深雪さん» コメントありがとうございます!!この所旅行に行ってて更新出来ませんでした。すいません!!頑張って進めるようにしますね! (2018年8月18日 19時) (レス) id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:julius | 作成日時:2018年1月1日 1時