【カゲプロ・ヒビヤ】勿忘草 Part1 (ページ7)

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NO.7 ページ7

生まれ変わりかもしれない…………私が？！

自分でそう言っときながら、今更考えてるなんて。

馬と鹿で馬鹿だ。

あざみっちとしばらくツリーハウスの木の前で喋っていると、ツリーハウスについている唯一の扉から誰かが出て来た。

「あの…………家の前では、あまり大声で喋らないで下さい…………って、薊？！」

ツリーハウスから出てきた人は、口を両手で覆って、目を見開いていた。

「よう、バニラアイス。」

「え、ええ。

そこじゃ申し訳ないから、そこのはしごを登って。」

その人は、目がグルグルになっていたが、それだけはちゃんと言ってくれた。

私達ははしごを登って、ツリーハウスの扉を潜った。

そこは、快適だった。

外はジリジリと太陽の熱のせいで、蒸し暑かったのに、この空間はムシムシしておらず、空気がカラッとしていた。

「快適、快適～。」

あ、あざみっちも私と同じことを思ったのか。

さすが親子☆

え、私はあざみっちの髪の毛から生まれた蛇だから、一応親子。

あざみっちがどう思っているのかは知らないけど。

「快適？そうかな。

外と温度は同じよ。湿度の問題ね。」

あの、この人誰？

何となく分かるけど。