NO.42 ページ42
ユウナSIDE
雑貨屋の木製の扉を開けると、ベルが「リンリン」と鳴る。
それを合図に、「いらっしゃいませ。」と店員さんが言う。
「わぁ...可愛い...。」
アサミちゃんは凄く上機嫌。
「なかなかいいじゃない。」
とか言いつつも、目はキラキラで商品に興味津々のヒヨリちゃん。
「都会に来てなかったら、絶対に買えなかったね...っ!」
...カナエさんは感動してらっしゃる?
...うん。何を見ても可愛いね!
もう、お店ごと買っちゃいたいなぁ。
ヒヨリちゃんの隣で商品を見ていると、いきなりヒヨリちゃんのケータイが鳴ったもんだから、本気でビックリした。
いやぁ、ケータイさん。驚かせないで下さいよ。寿命が縮まるんだからね。
ヒヨリちゃんは驚きもせずにケータイを確認。
「...カンタからメール。五時にさっきいた公園で待ち合わせだって。」
五時かぁ。
「え、ねぇ、今何時?」
「...ええと...。四時半ですかね...。って、あと三十分しかないじゃんっ!」
三十分だって!?女子のお買い物は長い長ーいものだというのに!!
...またヒヨリちゃんのケータイが鳴った!
ホント、そろそろ私、死んじゃうんじゃ...。
「...。『七時に公園集合。ヒヨリの叔父さんが迎えに来てくれるから、心配しなくたって大丈夫!ショッピング楽しんでね!by.リクト&カンタ』...七時って...時間の感覚可笑しいんじゃないの!?」
若干、イラついてそうなヒヨリちゃん氏。
一応、ここは雑貨屋だから。
ほら、店員さんがあたふたしてるよ。
アサミちゃんはずっと何かを探してるし、カナエちゃんははしゃいでて、ヒヨリちゃんは...怒ってますね。
...もういい。ヒヨリちゃんほっとこうか。
ごめんね、ツインテ娘。
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作者名:副団長・クッキー | 作者ホームページ:
作成日時:2014年12月26日 22時