NO.29 ページ29
ヒヨリSIDE
時は過ぎて、11歳の5月のはじめ。
丁度、Aが引っ越して行った頃。
...まあ、お決まりの様にAとは会えていないんだけど。
今日も学校で、いつもと変わらない日常生活を送っている。
「ねえ、ヒヨリッ!さっきから何回も呼んでるんだけどっ!」
「あ、ごめん。で、何?カナエ。」
そう。私に話しかけてきたのは、カナエ。
私とカナエは同じクラス。
他の皆は隣のクラス。
「ヒヨリ、夏休みに都会に行こうよっ!」
この子、馬鹿?
...そういや、馬鹿だったわね。
「一人で行けば?」
「えー、何言ってんのヒヨリ、全員強制参加に決まってるでしょっ!」
とんでもない事を言い出したわ、この子。
全員強制参加って言ったわよね、この子。
ヒビヤたちも連れて来るって事よね。
頭大丈夫かしら。
私がヒビヤと喧嘩してる事知っててこんな事言ってるんでしょう?
一発蹴りたい。
え?勿論カナエに向かってだよ?
「わっ!チャイムなった!またあとで!」
蹴り損ねた。
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作者名:副団長・クッキー | 作者ホームページ:
作成日時:2014年12月26日 22時