【カゲプロ・ヒビヤ】勿忘草 Part1 (ページ3)

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NO.3 ページ3

「…………あざみっち、私、人間になれるかもしれないんだよね。

で、これからどうするの？」

私はあざみっちにそう尋ねる。

あざみっちは、ため息をついてからこう言った。

「魔女に会いに行く。

魔女は、湖の畔のツリーハウスに住んでいる。

お前、早く人間になりたいんだろう？少々歩くが、人間になれるんだから、それくらい承知のうえだよなぁ。」

うう……あざみっち、私が外を歩くことが苦手なの、知ってるよね。え、知ってるんだよね?!

「はい…………。頑張って歩きます……。」

私は諦めながらそう言った。

「はい、偉い、偉い。」

ねぇ、あざみっち。

頭撫でられながら、しかも、棒読みでそんなこと言われても、何にも嬉しくない！

そして、顔が近い！こんなことしている暇があるんなら、さっさと目的地に行こうよ！

「おーい！冴える蛇ー!留守番しとけー！」

あざみっちは、見当たらない冴える蛇にそう言った。

冴える蛇は、私の双子の蛇みたいなもので、仲もそこそこだ。

「あざみっち、冴える蛇、今いないよ？」

あざみっちに言う。

「今ここにいないあいつが悪い。

気にすんな。行くぞ。」

冴える蛇には冷たいよね、あざみっちってさ。

「うん。行こう、あざみっち。」

私達は、カゲロウデイズから出てきた。