NO.17 ページ17
教室に戻って、挨拶をした後、ランドセルを背負った。
「A！リクトも誘って帰る？
後、カンタとカナエも！」
「え？私は、幼稚園のときの友達と一緒に帰る約束してるんだけど、その子達と一緒に帰るんだったら、大丈夫だと思う！だよね、カンタ！」
「うん。皆で一緒に帰ればいいじゃん。」
「あ、祐奈ちゃん！海斗君もいいよね？」
「俺はいいけどよ。」
「じゃあ、リクトを誘いに行こ！」
祐奈ちゃんは、フレンドリーで、私の幼馴染みの幹太君と、香苗ちゃんって子と友達になっていた。
海斗君なんか、クラスのほとんどの人と仲良くなっていた。
そして、私は、新しい友達は、まだ０人。
友達できれば、良いんだけどな…………。
そんなことを考えながら、教室を出ると、人にぶつかってしまった。
「あ、ごめんなさい！」
「え、大丈夫だけど、Aちゃん、怪我してるよ？」
あ、陸斗君…………。ごめんね、本当に。
私は、廊下で陸斗君にぶつかり、そのまま転んだらしい。
そして、膝を擦りむいた。
陸斗君は、水道まで私を連れてきてくれて、水で傷の部分を洗い流してから、ポケットから絆創膏を出して、私の膝に貼ってくれた。
さすが、用意周到な陸斗君だね。
「ありがとう、陸斗君！」
「いや、僕こそごめん。」
私達が謝罪し合っていると、女の子の声が聞こえてきた。
「あんた達、早く帰るわよ。」
「あ、ヒヨリ！ヒビヤ！アサミ！
急なんだけど、この子達も一緒に帰ろうよ！」
「え？カナエ、五人を九人にするっていう事なの？」
「…………え？外人…混ざってない？」
ゔ！そこのクールな女の子！
素直なのはいいけど、そこ言葉、私のハートに刺さります！
「…………半分は日本人だよ。」
「へぇ…………ハーフなんだ。」
「うん。」
「九人か、いいわよ。」
「ありがとう、ヒヨリ！」
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作者名：副団長・クッキー | 作者ホームページ：
作成日時：2014年12月26日 22時
