NO.15 ページ15
私は、一年二組の出席番号三十番。
１−２
と、書いてあるプレートが取り付けられている教室の引き戸を開けて中に入り、自分の名前が書いてある紙が置かれている席に座った。
隣はいなくて、一人。
…………なんか、クラスメートの人達が、私をジロジロ見てくるんですけど。
…………金髪、背中まであったけど、それを、ショートカットにしたの、そんなに変なの？
「皆さん、おはようございます！
このクラスの担任の先生の、橋本 紗穂です。
入学式のことですが、先生が名前を呼んだら、大きな声で元気な返事をしてください。
じゃあ、これから体育館で入学式があるので、廊下に出席番号順に並んでくださいね。」
私達は外に出て、並んで、体育館に向かった。
体育館には、多くの親がカメラ片手に待ち構えている。
まぁ、私には関係のないことだ。
私達、一年二組の生徒が座り終えた頃、校長先生が話し始めた。
その内容は、校長先生が難しい言葉を沢山使っていたので、よく分からなかった。
そして、いよいよ生徒の名前が呼ばれる番。
「一年一組、担任、花山 桜。
一番、暁 陸斗。」
「はい。」
陸斗君だ！相変わらずクールだね。
「二番、朝比奈 日和。」
「はい。」
うわぁ、綺麗な子だなぁ。
「三番、雨宮 響也。」
「はい。」
かっこいい男の子だね。
「三十二番、横本 麻未。」
「はい。」
陸斗君の女の子バージョンみたいな感じだ！
「一組二組、担任、橋本 紗穂。
一番、暁 海斗。」
「はい！」
あ、海斗君、同じクラスだ！今日も元気だね！
「二番、磯田 幹太。」
「はい。」
幼馴染みの幹太君だ！
「十一番、小坂 香苗。」
「はい！」
可愛い子だなぁ。
「二十三番、中野 祐奈。」
「はい！」
親友の祐奈ちゃん、同じクラスだ！嬉しいな。
「三十番、松下 A。」
「はい！」
先生に言われたように、元気良く返事をした。
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作者名：副団長・クッキー | 作者ホームページ：
作成日時：2014年12月26日 22時
