【カゲプロ・ヒビヤ】勿忘草 Part1 (ページ14)

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NO.14 ページ14

私が皆と違うと知ったのは、四歳のとき。

私、完璧な日本人じゃあ、ないみたい。

髪の毛は、金髪だし、おまけに、エメラルドグリーンの目。

見た目は、ほとんど外人さん。

お父さんのお母さん、すなわち私のお婆ちゃんにあたる人が、ヨーロッパの方の人らしい。

でも、お婆ちゃんもお父さんも、もうこの世界にはいないから。

私の心を分かってくれる人は、少ないから、猫の方が分かってくれるから、保育園でも、風邪のときでも、猫と一緒にいるの。

そして、ときが経ち、小学一年生になった日。

「猫ちゃん、学校行ってくるね。」

笑顔をつくって、猫の頭を撫でる。

そして、猫に手を振って、学校に行く。

………………………今日は、入学式だから、頑張らなくちゃ。

お母さんは仕事があって来ていないけれど、真面目に頑張ろう。

…………見た目のことで、なんか言われたら、嫌だな…………。