NO.2 ページ2
「お前の願いとやらは何なんだ?」
あざみっちは、私に問いかける。
こんな、あり得ない様な願い…………聞き入れてくれるかな。
期待しますよ。
「私ね、人間になりたい。」
「…………は?」
すぐさまあざみっちから帰ってきた言葉。
とても驚いているらしく、目が点になっている。
「…………てか、お前‼蛇だろ?」
あざみっちは、私に言い聞かせる様に言った。
はい。私は意思を持った蛇ですよ?
「……やっぱ、ダメ…………かな……。」
私はちょっと諦めた感じにあざみっちに言った。
「でも、お前、蛇だろ?
どうやって人間になるんだよ。」
よく聞いてくれました、あざみっち。
そう、そこが問題なのだよ。
「それは分からない。」
私がそう言っている間、あざみっちはずっと考え事をしていた。
そして、何かひらめいたのか、「お前、人間になれるかもしれないぞ‼」と、言ってきた。
私は、「え、本当に‼あざみっち凄いよ‼」と、言った。
その瞬間、あざみっちは下を向いた。もしかして、照れ隠しなのかな?
…………というか、蛇を人間に変えられるかもしれない人物が知り合いにいるってさ、あざみっちの人脈が知りたいよ。
5人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:副団長・クッキー | 作者ホームページ:
作成日時:2014年12月26日 22時