可愛い？知ってるけど【HQ】

さぁ、始めようか ページ2

青葉城西高校に入学し、中学から友達の奈月とも同じクラスになった。


やはり男子には騒がれ、女子には嫌われた。入学初日からすぐにそれくらいは察することができる。


先輩にも良くは思われてないことも悟った。



だが、皆手は出してこなかった。潰す相手がいない。そう考えていた。



「A。」



『奈月……』




「暇そうだね、そんなAにビッグニュース。男子バレーボール。イケメンが集う。そんな部活、マネージャー希望のミーハーは？」



『……多い』





「あんまりこういうことに手を出したくはないけど、親友ちゃんが浮かない顔してたら流石に助言？くらいはするわよ。はい、この情報を得たらAがすることはひとつでしょ？」



あんたのことは一番私が分かってるわよ、と奈月が言う



『な、つき……！だいすき！これで楽しい高校生活が送れそうだよ……っ！』



「ちょ、大袈裟」



明日、マネージャーを募集するために選考を行うらしいので、私も早速受けることにした。



幸い、今まで悪女を潰すために色々な部のマネージャーをしてきたことがあったためすることは分かるし、できる。


二人でマネージャーになって、押し付けたとしてもわたしは潰れない。



目撃者は落とす。


私はおあいにくさま、チートだから。




ずっと相手が作っていても、その味を再現して作ることくらいできる。

相手を追い出せなくても、私が追い出されることはまずない。


きっと選考も、大人しくしていればこの顔のおかげで受かれるだろう。



あぁ、楽しみだ

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