最近、俺の幼馴染みが冷たい【赤司征十郎】

+言うことを聞かない+ ページ39

＿＿＿焦った………


私焦ったよ！







長崎さんからまさかまさか赤司の名前を聞くことになるなんて………







もう私長崎さん恐怖症になるよ?!?!







「なに？オレの話し？」







電話を閉じた私に怪訝そうに聞いてくる赤司







そうか、こいつめんどくさい女子嫌いだっけ？







いや、めんどくさいの痛感したの私だけどね?!






「危うく“犠(いけにえ)”になるところだったよ赤司






私に感謝しなさいッ！」







「は？」







私が行かなかったら赤司に “朝練なしの長崎さんと二人日直の刑” 課されることになるからね









「さて、私はコンタクトはずして寝よ






明日早いしね」







そういう私に赤司が不機嫌そうに 結局行くことにしたのか、と言ってきた









「…オレの言うことを聞かないのはAくらいだよ」







「？」






なんだそりゃ？






小首かしげる私に







「鈍感は恐ろしいね」とまたさらに意味不なことを呟いて部屋から出ていこうとする赤司







それを見つめていると、いきなり振り返って







「………なに、一緒に寝たいのかい？」







「ッはぁ?!?!」






悪戯に言う赤司にソファーに置かれていたクッションを掴んで投げる









それはまんまと扉で遮られてしまって、余裕そうな表情崩さず赤司が







「おやすみ」






なんて、意外にも優しく言ってくるもんだから









パタン、と扉が閉じた瞬間に








近くにあったクッションを掴んで顔に当てた







ー顔が、熱い………ー









「………一週間持つかなぁ………」







そう呟いて一人余韻に浸る私を







扉越しに見ていた赤司がクスクス笑っていたことを






＿＿＿＿私は知らない……

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