最近、俺の幼馴染みが冷たい【赤司征十郎】

MerryX'mas ページ35

「……どうかした？」






いつもみたいに聞いてくる征ちゃん






「………さっきは、ごめんなさい」







なにかわからずきょとん顔の征ちゃんに私は続ける







「征ちゃんも一生懸命笑ってくれてるのに、その………ひどいこと言ったりして…………」








「ああ、そのこと」







私を見つめていた征ちゃんが、笑いかけた







その笑顔は、さっきみたいに大人びていていて







私はなぜか、かっこいいなぁと思った





「オレは別に無理して笑ってるわけじゃない








それに、Aが喜んでくれることならオレは本心から嬉しいと感じるよ」








一件落着したようで、征ちゃんは私を手招きして一緒にベッドに入った






こんな優しい幼馴染みに、私はなにもしてあげられない







「あの……征ちゃんは私といつもいてつまんなくない？」






「は？





何を言い出すかと思えば………」






縮こまる私のほうを布団越しに除いた征ちゃんの瞳は








私をちゃんと見ていてくれて







すごく、力強かった






「オレはAが好きだからね






自分でも驚くぐらいに」






そして甘えるみたいに私にぎゅっ、と抱きついてきた






いや、正確には









抱き締めた、かな？







それに答えるようにまだ幼い私は





征ちゃんの胸に安心して顔を埋めた

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