最近、俺の幼馴染みが冷たい【赤司征十郎】

+冷たさ+ ページ12

「よっしゃあッ！」








「さぁちゃん、後輩に本気出さない！」









バスケ部の朝練中









二階の小スペースから元気な幼馴染みの声がする






卓球部である彼女の声と、ボールの跳ねる軽い音








気になりそちらに意識を向ける







オレの幼馴染みである皐月Aは







オレの家の、道路を挟んで隣の家に住んでいる








だからということもあり、昔から親同士も、そしてオレたち同士も仲が良かった







しかし、帝光中に入学してからはオレはバスケ部
Aは卓球部に入った







だからというわけではないかもしれないが、Aと話すこともなくなった









同じクラスだが、Aは男子と話すこともなく、女子とつるんでいることが多い








結果、朝の登校時に挨拶を交わしている程度







はっきり言うとAの態度が“冷たい”








オレは変わってないのに、あいつは大きく変わってしまった









オレの呼び方も、態度も、対応も









情けないながらそれがとても寂しい






しかし言い出せない自分がここにいる









いつも通りにはっきり、自分の思ってることを伝えればいいじゃないかッ！








と思うがなんと言えばいいのかわからない








昔に戻りたい気持ちはある








だが、それ以上になることも望んでいる








いつか、Aがオレの気持ちに気付いてくれる日は来るのか………？

+１年半の時間+→←009*静かに織り込んだ心

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