創設期 第二十五話 ページ29
両家から結婚の許可を得たと言ってもすぐに結婚できるわけない。式はどうするか、誰を呼ぶか、それに
「これより、うずまきミトと千手柱間との結婚の儀を行う」
まずは将来の姉様と柱間さんの結婚式なのだから。
辺りは緊張に包まれ千手もうずまきも少しピリピリしてる。しかし我らの長はただ幸せそうに豪快に笑っておられる。流石、天性のズボラ…
A「羨ましいなぁ…」
扉「何を言っておる。もうすぐワシらの番だろう」
独り言で呟けば嬉しい反応が返ってくる。
A「そうだけどさ…羨ましいというか、その…」
扉「なんだ?」
A「早く結婚式挙げたいわ。やはり女の憧れですもの」
私とて女だ。そう思ってしまう。
そこに座っている姉様は純白の雪の様な白無垢姿に身を包み被り物から見える燃えるような赤毛がとてもあっていて美しい。
儀式らしい儀式は終わり、すぐに酒の席へと変わっていく。
すると今日の主役である姉様が私を呼び出した。
ミ「初めまして、Aさん。Aさんのお話はいつも柱間様からお伺っておりますわ」
A「えぇ…」
ミ「気楽に接してくださいましね。あと…」
すると後ろから何かをゴソゴソと取り出して私に向ける。
A「…純粋な愛」
ミ「他の国では次に結婚する方に花束を渡すらしいですわ。お次は扉間様とですよね?楽しみにしていますわ」
その花束は白く立派に咲いてある胡蝶蘭の花であった。
ミ「他里からきた者ですがよろしくお願いしますね」
A「えぇ、此方こそですわ、姉様…」
と、挨拶し自分の席へと戻った。
すると扉間は花束に気づき尋ねてきた。
扉「胡蝶蘭か?なぜ姉者はこの花を?」
A「胡蝶蘭の花言葉知らないの?」
あぁ。とキッパリと答えた扉間に溜息をついて教える。
A「この花言葉は幸せが飛んでくる、純粋な愛、そして今回は白いから清純よ」
そうか、と扉間は言った。
扉「では、その花言葉どうりの夫婦になるぞA」
扉間は恥ずかしげもなくそう言って私に手を差し向けた。
A「えぇ…頑張りましょうね、扉間」
その手を受け取り扉間に引っ張られ私は扉間の胸にすっぽりと収まった。
マ「扉間てめぇ!」
イ「天国いく?」
それを見ていた出来上がってるお兄ちゃんたちは烈火のごとく怒り乱闘へと発展した。周りの人達も野次を飛ばし賭け事を始めた。
宴会は好きでないけどこの時はずっと続けばいいな、と願った。
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マキラ - 私の二番目の推しキャラだったから読んだけど扉間の告白にマジ惚れた//// (2019年5月18日 3時) (レス) id: 02a5017c6d (このIDを非表示/違反報告)
るんるん - とても面白いです!!更新頑張ってください^o^扉間様どこにマーキングしたのかすごい気になる!!!笑 (2016年6月7日 14時) (レス) id: a241f8e5b8 (このIDを非表示/違反報告)
乙女☆スピカ(プロフ) - ヒョウレンさん» ありがとうございます!あと、出来たらこれからもよろしくお願いします!!出来たらあの両者には誰からも爆ぜろ!という関係にしてあげたいです… (2016年4月16日 18時) (レス) id: 3800ffa48e (このIDを非表示/違反報告)
ヒョウレン - いつも、楽しく読ませて頂いてます! 夢主ちゃんと扉間様の話の続きが気になってます! (2016年4月7日 3時) (レス) id: 1420eac17a (このIDを非表示/違反報告)
乙女☆スピカ(プロフ) - りんごさん» いえいえ!大丈夫ですよ!てゆうか、この作品を忘れていなくて未だ付き合ってくれていること自体に感謝です!!いつもコメントありがとうございます、りんご様! (2015年12月18日 22時) (レス) id: 3800ffa48e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:乙女☆スピカ | 作成日時:2015年10月29日 19時