【東京喰種】君を守りたい。「金木研」 Ⅱ (ページ8)

今日:27 hit、昨日:9 hit、合計:36,018 hit

悲劇53話ページ8

Aside

古間さんからもらった、お詫びの印の、珈琲を持ちヒナミちゃんがいる

部屋へと向かった。

ｺﾝｺﾝ＿＿

「ヒナミちゃんはいるよ？」

お兄ちゃんはゆっくりとドアをあけた。

「お邪魔します、ヒナミちゃん。」

「あ、はい…。」

「ごめんねさっきは、これ、珈琲。よかったら飲んでね。」

「あ、いえ。ありがとうございます…。」

「私からも、…ごめんね、ヒナミちゃん。」

するとヒナミちゃんは、

「あ、の。お兄さん、お姉さん…ッて。どっちなんですか…？」

急な質問に、

びっくりして、言葉が詰まってしまった。

「ご、ごめんなさい。！」

「あ、いやいや！いいんだよ？」

お兄ちゃんはとっさになっていた。

「ほかの人とは、ゼンゼン…匂いが違うから…。私たちと同じなら、
すごく遠くでも、すぐにわかるし、、」

匂い…ってなんかあるんだね。

血の匂いとかかな？…

「ん…、私たちは、元は普通の人間だったんだ。
でも、ある事情で、〝喰種〟の身体が混ざっちゃって…」

私がこう告げると、
兄は続けて、

「今は普通の食事は摂れないし、存在は君たちに近いんだと思う…。」

ヒナミちゃんは驚いた様子で、

「元、人間…？」

といった。

「うん、気持ちは人間で、身体は〝喰種〟って感じかな…。」

私は…喰種側になりかけてるけど…、

お兄ちゃんは、頭を掻きながら

「戻れるもんなら、戻りたいけどね…。」

お兄ちゃんはとてもつらそうな顔をしていた。…