始まり ページ2
部活。
中学生と言えば、私は部活だと思う。
よく帰宅部のことかいるけれど、
やっぱり部活に入ることっていい事だと思うから、正直その子達はもったいないことをしていると思う。
「Aーーー！」
でかい声であ私を呼ぶ少女…光は、私と同じ吹奏楽部の部員だ。
「うるせぇーよ光、その声で私の鼓膜破けたらどうしてくれんの！」
「いやいやいやいやお前の声の方がでかいから、大丈夫だってば！」
笑顔が眩しくて、まぁ私の親友的存在でもある。
「そういえば、今日マーチングやるみたいー、体育館でやるらしいよー」
光がふと、そういった。
「ぐぇぇぇ、マーチングかぁ…。体育館とかやなんだけど…」
マーチング…。私があまり好きではない大会。
マーチングって言うのは、まぁ軽くいえば歩きながら楽器を吹く。
「そんなにマーチング嫌いなノー？Aー？」
光は小首をかしげながらいうが、私がマーチングが嫌いな理由はもう一つあった。
「だって…」
うちの学校はマーチングと座奏。二つの大会で毎年…ではないかもわからないけど、とりあえず全国大会に出ている。
それでいて
この学校はバスケでも有名。
あれだよ、たしか奇跡の世代だっけ…？
がすごいとかなんちゃら。
それでいてその人たちは女子に圧倒的な人気があり、ファンクラブまである始末。
この光もその、ファンクラブの一員だった。
これがかなりいやなのだ。私は。
「お前体育館の時黒子テツヤってうるさくなんじゃん。」
私が言った瞬間だった。
ピコリーン！と光の目が輝く。
ーーまずい、と思ったが遅かった。
「もうやばいんだってば！黒子くんって子がいるんだけど、メチャ影薄いんだよ、でもでも」
「また始まったよ…」
光は黒子テツヤくん…？が好きならしく、一旦しゃべり出すとなかなか止まらない。
「光ー、ちょっとねぇー、」
あんたしつこいから、
そう言おうとした時だった。
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作者名：あやtrumpet | 作成日時：2016年5月23日 2時
