少女ハンターは霞の使い手 その参

〇 ページ2

「“追跡”(トレース)使用(オン)!!アズミを攻撃！！｣

その瞬間カードから光が放たれ、アズミの方に向かってくる。

(攻撃!?)

アズミは避けたが光は追いかけてくる。そしてとうとうアズミに当たった。

「「アズミ!!」」

ゴンとキルアは慌ててアズミの元へ駆け寄った。

「アズミしっかりしろ!!」
「アズミ怪我はしてない!?」

2人はアズミの様子を急いで聞く。しかしアズミ本人はピンピンしていた。

「うーん?痛みもないし、苦しくもない?」

アズミも何がどうなっているのか分かってないようだ。

「“再来”(リターン)使用！！マサドラへ！｣

そう言って男はおそらく町へ逃げた。3人は異常がないので町へ行くことにした。しばらくして…

「あっ！あった！！街だよ！！｣
「懸賞の街アントキバ?」

確かに壁には懸賞金絡みの張り紙だらけ。名前の通りだった。

「あっ2人ともあれ見て！｣
「アントキバ月例大会行事表か｣
大きく張り出された月ごとの大会一覧が目に入る。

「9月はジャンケン大会だってさ｣

今月は現実世界と同じく9月だった。

「この中も9月なの?」

アズミの疑問を確かめるためにゴンが近くの人に日付を尋ねると9月11日だよと答えが返ってきた。リアルタイムみたいだ。

「毎月15日開催か……9月の優勝賞品が｢真実の剣｣」

しかも重要アイテムなのか最初に審査に合格した男性や、他にも審査を通過した者達がいた。なので3人も参加することに決めた。とりあえず大会は4日後なので周りに貼ってある懸賞をやることにした。


ぐうぅ〜〜

あ、と3人揃って顔を見合わせる。3人はメチャクチャお腹を空かせていた。

「恥ずかし…」

アズミは顔を赤くする。

「腹ごしらえと情報収集と懸賞品、一石三鳥で行くか｣

キルアの提案の懸賞は大食い(貼紙には巨大パスタ、30分以内に完食で料金無料、懸賞品として｢ガルガイダー｣をプレゼント)。お腹いっぱい食べられて懸賞品を貰える。更に情報を手に入れられるからだ。

「30分以内に完食すればお代はタダ！さらに｢ガルガイダー｣プレゼント！｣


それではスタート！と店主の合図でパスタを頬張る。アズミも頑張って食べている。キルアは食べつつ情報収集をするのだが……

「魔法？なんだそりゃ？｣

ゲームのキャラクターは知らないのだ。試しに「この街で1番の物知りって誰？｣って聞いても

「なんだそりゃ？｣

知らなかった。

「アイヤーやられたアル！見事10分と13分25分で3人とも完食！！｣

〇→←やっと起動！グリードアイランド!最初のトラブル

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す