能力 41 ページ41
数日後
今朝は山を二周回りヘトヘトになり、剣術を初めてから4時間プラス途中休憩を30分
私は体力の限界を迎え旧闘技場の床に寝転がり、上に見える青い空を眺めていた。うん、空が青いや。
え？？何で寝っ転がってるのかって？
吹っ飛ばされたからだよ。
朝からみっちりと稽古を付けてもらい、黒尾さんと影山の交互で何回も吹っ飛ばされた
しかも、二人とも刀身にダメージがいかないように鎺や鍔に縁や頭など持ち手の部分に剣を当てて飛ばすので無駄に親切だが、それが狙えるほど隙があるだと思うと自分に苛立ってくる。
｢空が………青い｣
｢頭やったか？｣
隣に立っていた黒尾さんがそんなことを言うものだから、ジト目で睨む。
｢黒尾さん、私は女ですよ｣
｢おう、知ってる｣
別に手加減して欲しいとかじゃないけど、ここまで吹っ飛ばされると男だと思われてるじゃないかと心配してしまった。
すると黒尾さんはニヤリと笑ってからかうように言った
｢なんだ、女だからって手加減して欲しいか。ならしてやろうか？｣
煽るように言う彼
そんなの、良いわけないだろうが。
｢……冗談は髪型だけにしてくださいよ。………なんなら本気で来てください｣
煽られたら煽り返す。私がそう言いながら刀を向けると黒尾さんもこちらを見つめ剣を構えた
｢うっわー、黒尾サン怒っちゃうよー？｣
｢丁度良いですね。｣
そしてもう一度剣が交わった
＿＿＿＿＿ガキィン！！
強くぶつかった鋼に、手が震える。
一度離れもう一度打ち付ける。一撃が重く強い、攻撃を受け止めただけで手が痺れて、奥歯に重い衝撃が走った。
必死に受け止める最中で、黒尾さんの呼吸を聞く。
力強い吐息は普段の彼とは違う。楽しむような喜色が滲んでいた。その中にある掴みどころのない部分に彼らしさ……個性を感じる。
でも、Aもずっと吹っ飛ばされる訳にも行かないのだ。あらゆることを試す
Aは息を大きく吸って、小さく吐いた。
｢すぅー……ふっ！｣
｢！｣
黒尾さんの顔が驚きの表情に変わる。それは彼女の呼吸が上手く切り替わったことを意味する
Aは打ち付けるリズムを崩し素早く押し通す。
しかし黒尾もそれくらいでは崩れない
｢ｯ！｣
すぐさま私の呼吸を読み取り着いてくる。そしてあっという間にリードされてしまった
そして黒尾さんは刀の鍔の部分を弾き、刀を飛ばした
くっそ、また負けた。＿＿＿悔しい。
.
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0xx38t550360m7h(プロフ) - 甘納豆さんの作品大好きです!これからも頑張ってください! (2020年3月9日 12時) (
レス) id: 70db7652be (このIDを非表示/違反報告)
コアラランド(プロフ) - い､一体夢主ちゃんの後つけてたのは誰なんだ(;･∀･) (2020年1月10日 22時) (レス) id: 5b9d17e3ea (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ(プロフ) - 26ってもしかしてにr((面白いです！！パロ系の話大好きなので頑張ってください！！ (2019年12月22日 10時) (レス) id: 86e8f7f917 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 続き楽しみにしてます！！無理しない程度で頑張ってください (2019年12月19日 23時) (レス) id: 398e0a716f (このIDを非表示/違反報告)
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