。問い詰めに ページ9
彼が帰った後、何をする気にもならなかった。
体育座りをしたまま、朝を迎える。
涙でぐしょぐしょの顔を押し付けていた
ジーンズは世界で1番好きな、
けど、今は1番嫌いな青に染まっていた。
もう、青いバラ探しても意味無いか。
渡す人居ないんじゃ……ね。
今はただ家で一人うずくまっていたかった。
お腹も空かないし。
流石にトイレには行きたくなるけど。
そうして、何日か過ぎたある日。
「たのもー!」
「古くない、十四松。」
「Aちゃんの家ってココで合ってんの?」
「知らね。」
「お前ら
「チョロちゃんが1番うるさいと思う奴挙手。」
「なんで全員手ぇ挙げんだよお前らあああああ!」
「そーゆーとこだぞチョロ松。」
ボガッと音がしたと思えば、
「痛ぇっ!何すんだよ!」
あぁ。彼の兄弟だ。
閉めきっていたカーテンを開け、様子を伺う。
すると運悪く、コチラを向いていた1人と目が合ってしまった。
うげっ。失敗した。
と思っていると、目の合った人が私を指さし、
「あっ家に居るよ。居留守使ってたんだ。」
と、告げていた。
もう、嫌だ。問い詰めに来たんだろうなぁ……
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作者名:イチゴミルクティ。 | 作成日時:2021年1月13日 21時