兄弟達が。 ページ5
そして、家に着いた。
目元を擦り、泣いたとバレないように手鏡で確認してから
無言で扉を開け、2階へ上がる。
brother達は寝ているだろうと思い、
静かに襖を開けたが、何故か皆正座をして並んでいた。
「ど、どうしたんだbrother……
寝てもらって構わないと言っただろう……」
「いーやっ、カラ松兄さんが夜に散歩なんて
珍しいから、気になっただけ。」
「何処に行ってたんだよクソ松。」
「散歩さ。
風が俺を呼んでいる気がすると言っただろう。」
「なーんか、ハッキリしないところ怪しいんだよなぁ。」
「なんかAちゃんの匂いしないー?」
「十四松、僕らは細かい匂いの違いとか分からないから。」
「えぇっ?!Aちゃんの匂いぃ?!」
「おそ松兄さん煩ーい。
でも、カラ松兄さんホント?Aちゃんのトコ行ったの?」
「でも、最近デートしてるトコ見てないけど。」
「別れたんだ。」
「「「「「はぁぁぁぁあ?!」」」」」
「別れたっ?!愛想つかされたの?!」
「バカじゃないの?!何やったんだよ!」
「うわぁ……ないわぁ……」
「あの穏便なAちゃんに?!フラれたぁ?!」
「頭カラっぽ過ぎて笑えてくるよ、ほんっと……」
「何かbrother達は勘違いしているようだが、
俺から別れ話を切り出したんだ。」
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作者名:イチゴミルクティ。 | 作成日時:2021年1月13日 21時