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月の形は。 ページ3
見捨てられる要素は沢山ある。
職なし。
バイトせず。
実家暮らし。
見捨てるには充分すぎる。
だからこそ、会って話をしたかった。
本当に俺がお荷物なら、別れる気でいる。
彼女にはマトモな人生を歩んで欲しいから。
《今から家に行くからな。》
迷惑だと分かっていつつも、コレしか方法が無い。
夜だから、家に居ない心配はほぼ無いだろう。
「少し散歩をしてくる。
夜風が俺を待っている気がしてな。
brother達は先に寝ていて良いぞ。」
「えっ、カラ松。散歩なら明日行けば……」
今日の月は、満月でも半月でもない。
中途半端な形。
満ち足りても、かと言って真っ二つに別れている訳でも無い。
そんな形が、今の俺達に重なっていて辛かった。
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作者名:イチゴミルクティ。 | 作成日時:2021年1月13日 21時