検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:11,348 hit

。悪いのは ページ13

ガラリと戸を開ける音。


ただいまと言う声。


久々にお家に上がらせてもらったな。

本当に、申し訳ない事をしたと痛感せざるを得なかった。



懐かしいなと思いながら階段を上り、二階へ行く。


そこには私と同じような体勢で、体育座りをしたカラ松が。


「おいカラ松。
お前の1番会いたい人が居るぞ。

顔を上げろ。」


呼びかけるが。



「……居るわけないだろう。」


「お兄ちゃん嘘ついた事ある?!

見て損はしないからさぁ!!」


いや、沢山あるだろ。

と緑色の方が呟いていたが、今言ってはいけないことである。


そして“見て損はしない”って、得もしないのか。

なんか哀しい。



すると、カラ松が顔を上げた。


腫れた目の中の瞳でまっすぐ私を捉える。


目を見開いていたが、無言だった。


無言に耐えきれなくなり、私が口を開いた。

焦って言い訳でもするみたいに_

「あっ………

その、話がしたくて。


聞いてくれる、かな。」



「……あぁ。」


戸惑いながらも、頷くカラ松を見て話し始めた。


話し終わると、カラ松は元から潤んでいた目にさらに涙を溜めていた。

「うぅっ……

ごめんな……

色々と先走った……


辛いの俺だけじゃなかったのに……

自分の事しか、考えてなくて……」


そんなこと、ない。


どっちも悪かったんだ。



いや、どっちが悪かったとかじゃない。


どっちも悪くないんだ。

ただ、勘違いの幅が広くなっちゃっただけ。



「おいクソ松。いい加減泣き止め。

見苦しいんだよ、いい大人がっ。」


バシッと背中を叩かれると、

カラ松は一瞬唖然としたけれども、すぐに何時もの調子で笑った。


自信に満ち溢れたような、優しさで一杯のような表情(かお)


「ふっ、じゃあ俺に言わせてくれ。」

いきなりそんなことを言うものだから、私達の頭には?(はてな)が浮かんだ。

。カッコつけ→←。理想像



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.1/10 (15 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
14人がお気に入り
設定タグ:おそ松さん , 夢主 , シリアス   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:イチゴミルクティ。 | 作成日時:2021年1月13日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。