ナオミちゃんのクラスメイト【文豪ストレイドッグス】【男主】

弐拾ノ咄 ページ20

「エリスちゃん、怜君、此方を向いておくれ」

そう云う森医師(せんせい)の言葉を半分聞き流し乍、僕とエリスさんは遊んでいた。

シャッター音が聞こえる。

「盗撮やめて下さい、犯罪ですよ」

「ええ〜」

「ええ〜、じゃ無いです！この間も勝手にドレス姿の写真撮って焼増しして色んな人が持ってましたし！」

「でも此処はマフィアだからねェ。法など関係無いさ！」

ドヤ顔で云われた。

中年とも云える男の方がやっても…格好良かった。

森医師は格好良かった←

「絶ッ対に送り付けて来ないで下さいね」

先程、頼まれた(泣き付かれた)ので連絡先と、メールを教えました。

森医師はプライベート用のスマートフォンの方を教えて呉れました。

マフィアの長が一般人に教えて良いのかというのは置いといて。

「何で早速ドレス姿送って来るんですか迷惑です」

「でも皆に見せて来たら喜ばれるのではないかな？」

「断固見せませんから！」

もう疲れる…。

本当何故こんなにも元気なんですか皆さん…。

僕はもうおじいさんになってしまったんでしょうか…。

「ほらほら、此なんかも上手く撮れたのだよ」

嬉々とした表情で僕に写真を送って来る。

「…迷惑メールにして良いですか？」

「ええっ！？何故だい？！」

「しつこいんですよ！！！」

他の人に送られるよりマシだけど！マシだけど自分の女装なんか見たくないんですよ！！！

「其は残念だよ…でも送った分は消さないで呉れ給え」

「何でですか…」




「太宰君とかに自慢したいから見せて来て欲しいんだ！」

「自分でお願いします」

真顔。真顔で云いました。

丁度入室してきた中原さんが固まるくらいには真顔でした。

「私が見せて良いのかい？！」

「もうやです！！！！！！」

「諦めろ」

哀れみを込められた目で、肩を叩かれました。

励まして呉れる位なら…森医師の説得をお願いしたいのに…。

「首領、焼増しお願いしますね」

「嗚呼、勿論だよ」









僕は膝から崩れ落ちました。

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