ナオミちゃんのクラスメイト【文豪ストレイドッグス】【男主】

弐拾壱ノ咄 ページ21

「疲れた…」

最近疲労が溜まっている一方な気が…。

そう感じ乍学校へ。

水を変えようと思い鞄を置いた後に花瓶を手に取ったら気付く。

「…あれ、水が新しい…？」

「うふふ、今日は私が先でしたわね」

現れたのはナオミ。

「僕の日課を取らないで下さいよ…」

「あら、済みませんわ？」

クスクスと笑い乍机に鞄を置いている。

…真逆バレない様に隠れたのだろうか。

お茶目と云うか何と云うか…こんな一面、他のクラスメイトは知らないのだろうなぁ、と思う。

嗚呼、妬まれはしないだろうか。

怖いなぁ…。

「昨日は災難でしたわね？」

「え？」

「芥川さんにお会いしたのでしょう？」

「嗚呼…はい。この通り生きてはおりますが、驚きましたよ…」

「敦さんに聞きましたわ。羅生門に一度捕らえられたと。如何でしたの？」

ずいっ、と身を寄せられる。

「近いですよ、ナオミ」

「早く教えて下さいまし！如何でしたの？」

「……黒かったです」

残念そうな顔をされた。
でも仕方無いじゃないですか吃驚し過ぎてそれどころじゃ無かったんですよ！

「ではでは、敦さんと別れた後は何を為されていたのですの？」

「マフィアに誘拐されました」

今度は目をぱちくりとさせるナオミ。

其から、又質問されまくった。

「そうだ！聞いて下さいよ…又着せ替え人形になったんです！しかも連絡先交換したら其の写真沢山送り付けられたんです！」

途端に輝く彼女の瞳。

あ、自爆した…。

ちょっと爆発して来ます。イラ○行ってきます。

「見せて下さいまし！今度こそはあるのですよね！」

「やっ、厭です！！」

「今のは完璧にフリでしたわ？！自覚が無くとも見せて頂く必要があります！」

運悪く、人が増えて来た為、多数対1人でのスマホ争奪戦が始まりました。

奪われましたけど何か？？？？

怖かった………

「…あら、やらしい画像が何も無いんですのねぇ…」

ひとしきり見て満足したのか僕のアルバムを開き出したナオミ。

其を聞いた男子はドン引きしている。何で。

「貴方達は僕に何を期待してるんですか…」

「殿方らしい所…？」

「僕は！男！です！」

「でもこんなもの見てしまったら貴方が男だというのが信じられなくなりますわね」

途端に見せられる僕の女装(強制)。

僕は真っ赤な顔を手で隠した。




もういっそ殺せ…。

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