【突飛な話】 ページ7
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「さっき日和くんとたまたま会ったんだよね……って、どうしたの英智くん？体調でも悪い？」
英智の明らかに不機嫌な表情を体調不良だと受け取ったAが、心配そうな顔をする。『英智くんゲージ』を確認しようとするAを、英智が制した。
ここまで気にかけてもらえるのなら、英智が倒れたらAは焦ってくれるだろうか、と不謹慎なことを考えてしまった。
「体調は問題ないよ、ありがとう。それより、今日はあっちの方でお昼を食べない？」
英智はガーデンスペースを指さす。庭園の雰囲気に近いあちらは、食堂に隣接しているガーデンテラスよりも
「いいね！ちょっと待ってね、荷物まとめるから」
機嫌の悪そうな英智にもAは深入りせずに、とことこ後をついてきた。変にお節介でないところも、Aを気に入っている理由のひとつだ。
ガーデンスペースに移動したのち、いつも通りお互いの正面に座った。すでにAは購買部で買ってきたのであろう菓子パンを頬張っている。
滅多に食べられないものでもないだろうに、これがまた美味しそうに頬張るのだ。眺めているだけでお腹がいっぱいになるとは、まさにこのことだと英智は思う。
この場で英智が抱えている独占欲やら愛情やらを暴露したら、Aを困らせてしまうだろうか、と一抹の不安はある。
告白して気持ちが楽になるのは伝える側だけだ。しかし、抱いてしまった感情を吐き出してもいい機会がどうしても欲しかった。
「ねぇAちゃん、突飛なこと言ってもいい？」
「なんでも聞くよ？」
「君のことが好きになっちゃった。僕の彼女になってほしい」
伏線も張っていないし心の準備をさせる暇も与えていない、突飛すぎる告白。突然すぎて英智自身、テーブルに肘をついたままにこやかに言いのけてしまった。
雑談のノリで聞いていたAは、告げられた言葉の理解に少々の時間を要した。そして自分が告白されたことに気づいてから、ようやく「え！？」と目を丸くする。
「えっ、本当に……？好きって、私のこと……？」
「うん。好きだよ」
「ひゃー、ありがとう……」
驚きのあまり菓子パンを持っている手を止め、呆然とするA。英智が好きと言うと、それに伴ってわかりやすく顔を赤らめる。
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wx667p9bc7(プロフ) - 続き気になる〜 楽しみ (1月16日 20時) (
レス) id: 3c68cd38f5 (このIDを非表示/違反報告)
トド(プロフ) - ゆさん» 大変お待たせいたしました！これから更新進めていきますのでお楽しみに！ (10月15日 23時) (レス) id: 6ab8a556b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ(プロフ) - とても続きが気になります！余裕がある時に執筆いただけたら嬉しいです՞⸝⸝> ̫ <⸝⸝՞ (10月8日 23時) (レス) @page1 id: 11ae07be49 (このIDを非表示/違反報告)
傘(プロフ) - アテネさん» ありがとうございます！前作が完結したらバリバリ進めていきたいと思います (8月31日 21時) (レス) id: 6ab8a556b3 (このIDを非表示/違反報告)
アテネ - これから頑張れー (8月31日 21時) (レス) @page1 id: 26234630b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トド | 作成日時：2023年8月31日 20時
