男心芽生えました。【実渕玲央】

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実渕side




どうして、体操服なのよ。




制服は？




それにしても、意外だわ。、他の征ちゃん軍団と比べ物にならないくらい静か。




今までの彼女を見てるから別人みたいだわ




「レオ姉！Aちゃんきてるじゃん！てか、意外だな！すごい静か！」




そういって、小太郎は彼女の方にいる方に手を振った。




彼女もその事に気付き手を振り返した。





「小太郎。何をしている。練習3倍だ」





「えぇー！何でー！」




「バスケに集中しろ」




あら、また怒られてるわ。
本当小太郎ってバカよね



________________

練習も終って小太郎と一緒に更衣室で雑談をしていた。



「Aちゃん。なんで体操服だったんだろう」



それは、私にも違和感があったわ。この学校は部活着で帰るのは禁止されているし



見学だけなのに、どうして体操服だったのかしら



でも…私には関係…ないことよ




「てか、まだAちゃんいるかなー？」




というか、なんでそんな小太郎は彼女の事を気になるわけ？





「なんで、そんな気になるのよ。彼女の事」





「えー？何でって…可愛いからじゃ！いや、美人だ！美人！」





こいつは、ただ美人や可愛い子と喋りたいのか
ただただ、好奇心でなのか




着替えが終わって喋っているうちに、体育館の入り口にでた







が






彼女はいなかった。ホッとしてる自分と少し…寂しい自分がいる…いや、なんで寂しいのよ。そう考えてると、そこには




「赤司ー？何してんの？」



征ちゃんがいた。



「あら、征ちゃん？こんな所で何してたの？」




やっぱり征ちゃんってどこ見てもイケメン。




「お前達か、いや今日は星が綺麗だなと。つい見とれて」




あら、征ちゃんって意外に素敵ね。



「じゃ、私と一緒に星を見ながら帰りましょ」





そう言って、征ちゃんの腕を組んで歩き出した。




何１つ表情を変えない征ちゃんも好き。




「あーー！ちょ！レオ姉！俺も混ぜろ！」





きっと寂しいなんて、ただの冗談よ。





忘れましょ。





彼女の行動に違和感を覚えたのはこの時からだった。

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