男心芽生えました。【実渕玲央】

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実渕side

翌朝 7時 学校玄関前

こんな早くに集合って何かあるのかしら



「レオ、おはよう」


玄関の前に立っていたのは征ちゃんだけだった。



「征ちゃんおはよう。他のみんなは？」

「他のみんなは来ない」

「え？」



呼び出されたのは私だけ？

でも、どうして私だけなのかしら…？



「まって、征ちゃん。何で私だけなの？」



てっきり来週の合宿の事かと思ったわ



「ある人に頼まれたんだ」

「ある人？」

「あぁ、直ぐに分かるさ。もうすぐ時間だ。」



直ぐに分かる？よく分からないけど、征ちゃんと一緒に私の下駄箱の場所の壁に隠れた。



_____数分後



数分たって1人の女子生徒が私の下駄箱の前に立った。

その人物は


横山Aだった。


彼女は私の下駄箱に手を入れ何かしているのを見た私は声をかけようとした時

征ちゃんに止められた。


「行くな。横山を見ろ」


征ちゃんは何か分かってるみたい

征ちゃんの言われるままずっと彼女の行動を見た

そしたら、彼女は俺の下駄箱から約10枚ぐらいの紙クズをゴミ箱に捨てにいった


紙くず？


気になった私は1枚落ちていた紙くずを拾い開いてみた


そこには


"気持ち悪い"


と言う一言が書かれていた。
他にも色々書いてあるのかしらね

それを彼女は私が知らないうちにその紙くずを捨ててきてたわけ…か…

ほっとけばいいものの…

でも、なんだか嬉しい気持ちにもなった。
彼女の優しさが心に染みる。


「あれぇ？その紙くずなんで、ゴミに捨てるわけ？」


この声で私は我に帰った


彼女の所を駆け寄ると、いかにもチャラそうな軍団が彼女に話しかけていた


「あんたたち、もうやめなよ」

「は？つかお前のせいだろ、今まで遊んでやったのによ」


遊び？いや…あいつらと彼女は不釣り合いよ

彼女があんな集団にいるわけない。きっと彼女は俺の前にいじめられていた………

だから、体操服でバスケ部の見学する事が多かったり小太郎のブレザーを着てきたり…

やっと、繋がったわ。

それより、本当あの子バカ。
やっといじめられなくなったのにまたターゲットにされたいわけ？


本当困った子よね、でも…嫌いじゃないわよ

私を怒らせたら怖いわよ？

#40※注意:レオ姉キャラ崩壊です。→←#38

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