男心芽生えました。【実渕玲央】

#31 ページ32

部活後

本当にどうしよう。一軍に入るって言っちゃったし

赤司くんにやっぱり無理なんて言えないし。

あー言う大事な事は先に言って欲しいよね！うんうん。


「Aー！！！聞いたよ一軍のマネージャーになるんだって？！」


部活が終わった千夏は赤司くんから聞いたのか飛び出してきて急に抱きついてきた

千夏は私より身長が高いから抱き着いてきた時に思いっきり顔に千夏の肩がぶつかった。

痛い……これ、地味に痛いやつだよ…鼻血でそう


「う、うん！でも、今になって一軍に入って良かったのかなって」

「えぇ！そんな事言わないでよー！もしかして、実渕先輩の事？」


どうしても一軍のマネージャーになるには朝練もマネージャーが必要らしい。

まぁ、無理はないか…何となく想像つくし


「一軍に入ったら必ず朝練は出ろって言われて、まだ実渕先輩の事解決できてないのに…」

「でもでも、まだ一軍に入るまで2週間あるじゃん！私も協力する！」

「え？でも千夏、朝練でしょ？協力するって…無理じゃ…」


やっぱり面と向かってあの人達に言う…とか…？

千夏は何か考えでもあるのかな？


「千夏は何かあるの？」

「え？んーと、私が直接対決する！」


え？いやいやいや！ダメでしょ！そしたら次は千夏になっちゃう…


「ダメだよ、それは絶対にダメ。」

「えぇ、私も力になりたい！」


次千夏がいじめられたらダメでしょ。

それなら私がまたいじめられてもいい。


「まだ、2週間もあるし考えてみるよ！ありがとう千夏」

「うん！何かあったらいつでも言ってね！それでAちゃんー今日一緒に帰ろー」


そう言って私達は一緒に帰ることになった。


「Aと帰るの久々〜！」

「そうだね〜！そう言えば赤司くんとはどう？」


千夏は難しそうに考えこんだ。

あ、これは何も進展がないんだ。


「Aーー、それが何もないの！まず全然興味ないもん」


まぁ、赤司くんが誰かに恋をするって言う方が難しそう。

と、いうよりどうして千夏は赤司くんの事好きなんだろう？


「千夏はいつから赤司くんの事好きなの？」

「えっと、中2ぐらいからかな！」


えぇ、そんなに前から？！


「え！ビックリ！高校の時からだと思ってた！」

「違うよ〜！高校の時だったら赤司くんの事怖くて喋れない。」


まぁ、そりゃそうか笑


「あ、今日私おばあちゃん家だからここで！バイバイ！A！」


そう言って千夏と別れた。

もう一回赤司くんにお願いしてみよう。

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