男心芽生えました。【実渕玲央】

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実渕side

何かおかしいわね。征ちゃんが他の人の言う事を聞くなんて。

それにあの子どうしてあんなに朝練が嫌なの？なにかあるのかしら。

それにしても、小太郎嬉しそうね。好きな人と部活が出来るのもの。でも、気緩んでたら征ちゃんに殺されるわよ？

まぁ、練習量が2倍じゃ、考えられないかしら笑

征ちゃんあの子をマネージャーにしたのは別としてスポドリ作れるのかしら。

あの子もスポドリ作れなかったらどうするのかしら？

樋口さんだけでマネージャーの仕事をこなして行くのは難しいしかといって、私達が自分でスポドリを作ったらただでさえ人が多いのに大渋滞よ。練習時間がへるわ。

とりあえず今は練習に集中しましょ。



___練習後


練習が終わって征ちゃんと一緒に帰る事にした。

どうして横山さんを誘ったのか思い切った聞いてみた。


「玲央が横山の事について話してくるの珍しいな。
横山は中学1年の頃帝光中のマネージャーだったんだよ。でも、事情で3ヶ月でやめたがな。それでも3ヶ月は三軍のマネージャーの仕事をしていたからな。少しは使えると思っただけだ。玲央は若原のスポドリが飲みたいのか？」


いや、あれは想像するだけでも辛いわ。


「でも一軍のマネージャーは樋口さんと若原さんでたりてるわよ？スポドリ以外のわね。」

「あぁ、横山には三軍のマネージャーになってもらう。」


征ちゃんは本当に言っているの？あんなチャラチャラしたマネージャーの所に横山さんを入れるわけ？

大丈夫なのかしら？って！私また横山さんの事考えてる。


「征ちゃんいくら横山さんでもあんなマネージャーの所に送り込むなんて可哀想よ」

「決めた事だ。僕に逆らう奴は親でも許さない。わかったか？」


やっぱり征ちゃんは怖い。監督よりも怖いわ。

あれから数日たって横山さんの様子を見てると普通にせっせと働いてるじゃないの。


「なーに、ちゃっかり三軍の所行って様子見に行ってるじゃん！」


小太郎の言う通り今は三軍の体育館にいる。
征ちゃんから頼まれたからね。

頼まれた用事も終わり一軍の体育館に戻ろうとした時たまたま横山さんが仕事をしているのを見かけたのよ。

たまたまなのよ！たまたま！


「それにしてもAちゃん俺らの分までスポドリ作ってくれてるよな。大丈夫なのかよ」

「そうね。横山さんが来てくれたおかげで私達死ななくて済んだのよ。それに征ちゃんも助かってるって言ってたし」


あの子ちゃんと休憩取っているのかしら？

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