男心芽生えました。【実渕玲央】

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Aside

今何おきてるの？


「横山さんを虐めないで！」


目の前には今にも泣きそうでな顔をして言う若原さんがいた。

グループ達はその場の雰囲気を察し教室から出て行った。


「横山さん大丈夫？」


何起きてるか全然分からない。分からないですけど！


「た…すけて…くれ…た…の？」


彼女は微笑んでこう言った


「う、うん。私…ずっと横山さんの事憧れてたの。助けたかった。見てるだけは嫌だった」



なんて、言うから今まで我慢してきたものが涙として溢れだしてきた。


「嬉しい。ありがとう。でも…」


「でも？」



私の事かばったら若原さんも同じ…



「バカ！自分からイジメてくださいなんて言う？！」



「うぅ、ごめんなさい」



クラスの他の生徒達はその光景を見て何か思ったのか



「横山さん。、今まで見てるだけで何もしてあげられなくてごめんなさい」


え？みんなが謝ってきてくれた。
1人の行動がこんなにも人の心が、動くなんて


「ううん！大丈夫！」


「今度は何かあったら止めるから！」


そう言ってくれるだけで嬉しかった。

そして、もっと嬉しい事が

若原さんが若原さんが


「私と友達になってくれませんか？」


なんて、照れながら言うの！ちょー可愛くないですか！ね！君！

「もちろん！私ずっと若原さんと友達になりたかったの！」


こうして、私は新しい友達ができました。
(赤司くんと同じクラスですが、彼は生徒会でその時教室にいません)


数日がたちあっという間に私たちは下の名前で呼ぶようになりました。

私をイジメてたグループは今は静かに過ごしています。


「千夏〜！今日もみっちゃん綺麗すぎ〜」


「Aは本当に実渕さんの事好きだね」



そう言えば千夏の好きな人って誰だっけ？


「千夏は好きな人いないの？」


「い、いないよ〜」


この反応絶対嘘だ！絶対いる！


「千夏ー嘘は良くないよ？」


困ってる千夏可愛い〜！


「う、うぅ…誰にも言わないでね？」


そう言って私の耳に囁いてくれたの

あまりにもビックリで、声が出なかった。

千夏の好きな人は私でも怖いって思ってしまう

赤司くんでした。


「え？！なんで？！」


千夏は面食いだそう。たしかにイケメンだけど…だけど！赤司くんって難易度高そう。人のこと言えないんだけど


千夏って意外にMなのかな？


「千夏の恋応援するよ！頑張って！」


新しい恋が芽生えそうだ。

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