僕の彼女です。【黒子テツヤ】

#12 ページ13

現在



黒「どうして、応援されなかったんですか？」





「誠凛の入学式にね。登校中に小さな男の子が道路から飛び出してきたの。




運悪くね、ちょうどトラックが走っていたの





私は思わず、走って男の子を助けた。





でも、私は遅かった。逃げれなかった。





その時、「私死ぬんだ」って実感したよ」








黒「もし、言いたくなかったら言わなくて大丈夫ですよ」






「大丈夫。続き言うね。





目が覚めたら、そこにはおに…家族がいてね。





みんな泣いてた。その後先生に言われたのが




『もう、走る事は出来ません』って言われたの。






あの蹴られた時の傷がねまだ治ってなかったらしく、トラックに引かれた事でもう走れない体になった。




そう、聞かされた時、私は自分自身に驚いた。






だって、涙が出なかった。いや、だせなかった。





それに、走れないってわかって何故かホットしている自分がいて




その時気付いたんだ。私は陸上が嫌いになってた。




嫌いにいつなったかははっきりしてないけど、たまに自分の頭で洗脳して陸上が好きだって押し殺してた。




あの、ピストル音もスタートする緊張感も全部聞かなくて済むんだって思った。





すごいホッとしてた。でもそれでも心に穴が空いた感じがした。それ以来私は陸上の事は全て避けたんだ。





1年生の頃は足の怪我もあって入らなくていいってなったんだ。





でも2年から入れって言われて、バスケに興味はなかったんだけので、バスケの独特なスキール音やシュート音に気をひかれてね。





体育館を覗いてたら、急にリコ先輩ごいて、勧誘させてもらって、今私はバスケのマネージャーをやってます。





一気に喋りすぎたね！分かりづらいよね。ごめんね」







こんなに自分の事打ち明けたの黒子くんが初めてかもしれない。






「大丈夫ですよ。花宮って僕聞いたことあります」

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