【黒バス】捨てられ悪女救済計画＃２【悪女】

第七話…本当の悪女は誰？ ページ7

「話って何かな？天羽さん」

『安藤さんさあ、なんで一軍に上がれたか分かる？』


まさか、と言いたげな表情。

良いね。その驚きの表情、初めて見たよ。


まあ彼女も学級委員長を２年立て続けに任されているだけあって、頭が悪いわけじゃない。良い子ぶって、頼られたがって男に色目使う時の、頬を膨らませる癖で出ている。

あたしがバスケ部の誰か、正しくは赤司を使って自分とあたしを一軍に昇格させたって事くらい、容易く思い付くだろうしね。


「アナタが…まさか、征十郎くんを？」

『征十郎くん？随分仲が良いんだあ。あたし妬いちゃうなあ…？』

「何よ、気持ち悪いわね。調子乗らないでよ」

『ハッ、調子に乗ってんのはアナタの方じゃないの？男に好かれてるからってお姫様気分じゃない。今回だってこの機会を利用してバスケ部のアイドルになろうって魂胆でしょ？』

「煩い…」

『まあ安心しなよ？アナタの大好きな赤司くん。すぐに奪ってあげるからさ。愛されるのは、アナタじゃなくて』

「煩い、煩いｯ」

『―――あたしだから』

「煩い煩い煩い煩い煩い煩いｯ!!!!」


とんでもなく恐ろしい剣幕であたしに馬乗りになる安藤。

ダメだよ安藤さん。誰がいつ覗き見してるかなんて分からないでしょ？


―――でも残念、潰すのはちょっと後なんだよね。

第八話…お姫様志望の愚かな魔女→←第六話…毒に絡まるシンデレラ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す