【黒バス】捨てられ悪女救済計画＃２【悪女】

第二十話…亜麻色の意志と咲き継ぐ者 ページ20

あたしは中学生になってから、悪女の救済を始めました。

中には連戦連勝のあたしの記録を脅かす程の悪女も居ましたが、あたしに助けられない悪女なんてこの世には存在しないのです。

それは何故か？


―――あたしは助けられる人しか助けないからです。


そんなあたしを慕う後継者も居て、暫く一休みできそうです。


＊


「A？何をしているんだい？」

「わあっ！ビックリした……もう、何でもないって」


後ろからした征十郎の声に驚き、咄嗟に日記帳を隠したあたし。

不思議そうに首を傾げた征十郎を軽くあしらい、「ご飯なら今から作るから」と逃げた。


受験勉強を終え、無事にあの名門、洛山高校に入学できたと同時に三年生になってから付き合っている征十郎との同棲生活なるものをして過ごしている。

当然、高校に入った今でも悪女救済は行っている。


京都にある高校じゃしょっちゅうさつきに会うことも出来ないけど、パソコンや端末器機に送ってくれる救済対象者の情報で十分だ。電話もできるし。


「あ？…さつき。もしもし？」

『もしもしA？この前言ってた、“綺堂マリア”さんの情報なんだけど……』


「うん。―――ああ、分かった。うん、ありがと。それなら心配要らないから、じゃあね」



＿＿＿＿＿fin.

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