ep.4 ページ5
「桃李さん、弓弦さん出来上がりました。」
桃「もう出来たの？変なもの混ぜてないだろうな！」
「仕事には誇りを持って取り掛かっていますので。そんなことは一切ございません。ご安心ください。」
弓「お代はおいくらでしょう」
「とりあえずは、500L＄いただきます。今後ももし必要であれば調整を加えますので…。あ、もう少し値下げします？」
桃「え、そんなに少なくていいの？」
「正直、私は薬草は森から取ってるのでお金は一切かかってないんですけど、生活がかかってますので少ない金額は頂いてます」
桃「10000L＄くらいなら余裕で出せるけど、」
「そんな大金持っててもいいことないですし…」
やっぱり、御曹司系統かな。
っていうか、恐ろしい額を提示してくるな。
500L＄でも、渋るお客様は渋られるのに。
弓「では、こちらはチップということで受け取ってくださいまし。」
桃「あ！僕が言おうと思ったのに！」
弓「申し訳ございません、あまりにもまごついていらっしゃいましたので、私が言った方が早いかと…」
「え！2000L＄も頂けません！」
桃「元から英智様はその額を渡す予定だったから、受け取ってよ。ありがとう。A。これで英智様が少し楽になる」
薬を手で包み込み、微笑む桃李さんは抱きしめたいくらい可愛かった。
いくつなんだろう、見た感じ私よりも下なのは確かなんだけど…弓弦さんは確実に上。
にしても、最近はよく美形と出会うなぁ。
私はこの後死ぬのかな
「お大事になさいませ〜」
桃「またね！A！」
弓「A様の幸運を祈っております。」
深深と頭を下げ、ふっと笑を零した弓弦さんと桃李さん。
「……今なら死ねるかも……」
私には眼福すぎる。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
桃「あいつが英智様が言ってた小娘？」
弓「そうでございますね。お仕事はきちんとなさるような方なので、天祥院様が策を練られるかと。」
桃「正直、僕は今すぐさらっても問題ないと思ったけど？」
弓「まだ、技量が掴めていませんので。あのようなご様子でも、意外と剣術に長けていたとしてもおかしくはありません。天祥院様にお任せ致しましょう。」
桃「ふーん。とりあえず、英智様には元気になってもらわなきゃ！」
僕達は、英智様が望むように動けばいいんだから！
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作者名：aka______s | 作成日時：2022年3月21日 18時
