ep.19 ページ20
2日も経てば、我が物顔で組織内も歩けたりする。
とは言っても、零さん達から入るなと言われた部屋は入ってない。
どんな恐ろしいものがあるか分かったものじゃないし。
あの日わからなかった朔間零という男の素性は、あまりにも複雑だった。
知れば知るほど、本質を見失ってしまうようなそんな人。
私は、知ることすらも諦めた。
私の素性は、最早晒すものなんか他に残っていないレベルでバレているんだろうけど。
ここに来て、ようやく一段落ついて状況を把握出来た。
今のところ、私を狙っているは大きく3つ。
乱凪砂率いるEden。Valkyrie、ALKALOID、Crazy:Bが所属
天祥院英智率いるfine。紅月、Knights、Ra*bitsが所属
そして、朔間零率いるUNDEAD。Trickstar、2wink、MaMが所属
それを捕える警察の流星隊
魔法使いっていうか、なんていうか不思議なSwitchはどこにも所属していないらしい。
つまり、そのうちの2つとは大きく関わってしまっているわけで。
今のところ、掴めていないのはfineくらい…。
怖いのはEdenだと聞いたけれど、fineの天祥院英智さんのやり方はあまり綺麗ではないらしい。
「そういえば、天祥院英智ってどこかで………」
あれ、私いつの間に外に出てたんだろう。
考え事に集中しすぎたかな…
早く戻らないと、怒られちゃう………
「ようこそ、”お姫様”」
ふと聞こえたそんな声とともに一面に花びらが散った。
これ、目に染みるっ………
っていうか、どこから…
「俺たちは『Knights』だ！」
「は！？」
「あんまり、手荒な真似はしたくないのよォ？だから、アタシに捕まってね？」
「ちょ、まっ、」
「Stopです。お姉様。言うことを聞かなければ、舌を噛みちぎりますよ」
サラッと怖いこと言うな！！！！！
っていうか、Knightsって……fineじゃん………
次から次に最悪すぎる………
あ、でもめちゃくちゃいい匂いするからまたイケメンな気がする。
違う、そんなこと言ってる場合じゃないって。
いや、もういいや。何も考えたくない。
なんでこんな浮遊感があるだとか。
耳元で凄い音圧がしてるのとか。
変なプロペラの音とか。
私は一切もう知らない！
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作者名：aka______s | 作成日時：2022年3月21日 18時
