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「斬島にも合わなかったね」
佐「うーん、入れ違いになっちゃったのかな…」
最後に入った504の病室で唸っていると、突然地響きがした。
お互い何事かと身構える。
佐「亡者かな…」
「建物全体が揺れて……っ!佐疫!!」
瞬間、私と佐疫の間に瓦礫が落ちてきた。
「っ!!」
咄嗟に別方向へと避け、難を逃れる。
佐「危なかった……神影ちゃん大丈夫?」
瓦礫を通して佐疫の声が聞こえた。
私は素早く立ち上がると声を便りに佐疫に近付く。
「なんとか…でも離れちゃったね」
佐「まさかこれが目的だったとか…?」
「ハァ…どうしようか……」
参ったなぁと頭を掻きながら瓦礫を見つめる。
バールで吹き飛ばすにはあまりに多すぎる量。
「ふむ…佐疫」
ふと、ある考えが思いついた。
これはいい案…と言うのだろうか…
それでも何もしないよりはマシだろうね。
「こっちに一つ、扉があるんだけど…」
そう言いながら振り返って、
ポツンと置かれたその扉に目をやる。
傷一つ着いてないその扉は少し不気味だった。
佐「それがさ、こっちにもあるんだよね…
まだ新しい扉みたいなんだけど」
佐疫は何も感じていないようなそんな声で言う。
まぁいわゆる感情が無いっていうか…そんな感じ。
「行けってことだろうね」
佐「ここは誘いに乗ろうか」
「了解」
それからガチャッという音がして、
佐疫の声も聞こえなくなる。
恐らくその扉に入ったんだろう。
「じゃ、私も行こうか」
何の躊躇もなくその扉の向こうへと足を踏み入れた。
少しだけ足が震えていたが気付かないフリをして__。
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
ま、また…
評価とお気に入りが……
増えてる……(震え声)
ありがとうございます!!.˚‧º·(ฅдฅ。)‧º·˚.
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ゆっきい - 田噛がイケメソすぎて涙出てきたお、、、、、 (2016年9月17日 9時) (レス) id: 0db5e774af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:燐音 | 作成日時:2015年7月4日 16時