【BROTHERS CONFLICT】13人の男と同じ屋根の下。３

第８７衝突 ページ6

『ん。
じゃあゆっくりでいいから何があったか教えて？』


４畳程しかない今は使われていない狭い現国準備室。


少し埃っぽいし昔の教科書が多々あるからある意味穴場


机もあるし椅子も何脚か置いてある。


私たちはその椅子に腰をかけた。


翠桜は泣きながらも少しずつ話してくれた


けど、翠桜が話し始めたことは私にとっては信じ難いことばかりで驚きを隠せなかった。


翠「絵麻、見つかった……」


『うそ……どこに！？今は！？』


驚く私と対照的に翠桜はしたを見て俯いたまま


翠「今は病院……。」


『え。なんで、、、、そんなことになってるの？』


翠「あのね、絵麻屋上のボイラー室にいたの。
侑介くん私が絵麻がいないってことを言ったら授業に出ないで探してた」


侑介……。


翠「けど、侑介くんが絵麻を見つけた頃にはぐったりとしてて触ってみるとひどい熱だし体にもたくさんアザとかあったってｯ……」


『うそ……でしょ？
ねぇ、嘘って言ってよ、ねえ！』


私は立ちがあって翠桜の肩を揺らした


翠桜「ごめん、嘘なんかじゃない
私だってどんだけ嘘だと思いたいか……」


『ごめん。つらいのは私だけじゃないのに……』


昨日のはこれだったんだ……


お父さんどうして私の周りの人たちが傷つくの…


翠「侑介くん、犯人知ってたみたいだよ……」


『え、侑介は今どこ？』


翠「多分……教室。
やっぱりあのクラスの子達が犯人だったみたい。」


『もしかして、正面から話してるの……？』


翠「うん……相当キレてたから」


そりゃそうだよね、誰よりも絵麻が好きだったのは侑介だもんね。


けど、


『ごめん、私教室行くね
こんなことしても絵麻は喜ばない……』


それだけ言うと現国準備室から飛び出し教室へ向かった。

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