【BROTHERS CONFLICT】13人の男と同じ屋根の下。３

第１０１衝突 ページ21

久々の再開に少し緊張を覚えながらエレベーターから降りれば

絵麻「え！A!!!」

何やら慌ただしく動いてるみんながいた。

そして私を見るなり驚いた顔をしていた。

『えっと…おか、えり…？』

帰ってきていたのは絵麻、侑介、右京さん、雅臣さん、琉生さん、祈織、弥くんの7人。

祈織「A起きてきて大丈夫なの？」

『全然平気だよ、心配してくれてありがと
もしかして、私まだ来なかった方が良かった、かな？』

リビングには大きな幕があり【Aちゃんおかえりなさい！】の文字。

キッチンにはたくさんの料理、そして作りかけであろう大きなケーキも。

右京「いえ、言っていなかった私たち私たちですからね…(苦笑)」

弥「あのね！今日はね！Aお姉ちゃんのおかえりってするパーティーの日なんだよ！
ケーキもねきょうたんとお姉ちゃんがこーんなに大きいの作ってくれてるんだよ！」

そう言って体全体でケーキのサイズを教えてくれる

久々の癒しにくすりと笑ってしまった

雅臣『久々の部屋はゆっくり休めたかな？』

『はい…と言ってもずっと起きてたんですけどね((汗
やっぱりまだ少し自分の部屋が慣れてなくて』

雅臣「これから何年もずっといるAちゃんだけの部屋だから慣れるのはゆっくりでいいよ」

"ずっと" "何年も"その言葉がとても嬉しかった。

ここにずっと私はいていいんだ。

ここが私の本当に帰るべき場所なんだ。

そう思ったら何かが詰まったように胸が苦しくなった。

嬉しいという気持ちが一気に募ったからなんだろうか…苦しいは苦しいが嫌な気持ちにはならない

侑介「クラスのみんなも心配してんぞ
明日からは学校これんだろ？」

『もっちのろん、私もみんなに早く会いたい。
あーー…翠桜すごく心配してるだろうな』

絵麻「退院したって言ったら涙ぐみながら良かったって呟いてたよ。
多分明日はひたすら怒られると思うけど…」

デスヨネー

まぁ何も話さなかった私が悪いし、今回は怒られてもちゃんと話を聞いてそのあとたくさんごめんねとありがとうを伝えて抱きしめて涙を拭ってあげよう。

そして泣き止んだらぐちゃぐちゃになった顔を見てたくさん笑ってたくさん話そう。

これからは不幸を届けるのではなく、幸せを届ける番だ。

私のしたいことをたくさんしよう。

私自身も幸せになるために…。

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