NARUTO＊愛に飢えた孤独な少女＊ (ページ29)

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第２９話オズくんって……!?byトビページ29

カ「オレたちがここに来たのは、１００年前の真実を伝えるためだ」

ペ「真実……」

コ「本当はもう一人いるんだけど、あっちは戦闘中だから、後で来るよ」

カ「さて、どこから話せばいいかな……。
じゃあ、オズと(人１)の関係。
あの二人は１００年前では強い結びつきがあって、月花の里で二人は出逢った。
月花の里は少し特殊で、"女神"を祀っていた」

デ「女神？」

カ「月花の里は貧しい上に小さな里で、住む人々もそこら辺の庶民と変わらない。弱いってこと。だけど、その貧しい人々の中で、ある一人の少女が里のために、命を犠牲にした」

イ「なぜ？」

カ「里を荒らしに来た忍から里と人々を守るため。少女は自分の命を差し出しながらも、忍を殺めた。……人々は少女の死を悲しみ、それから里を守ろうと思い始めた。……その死んだ少女が女神に生まれ変わり、里を豊かにした」

鬼「まるでお伽噺ですね」

カ「けど、女神が普通の里にいたらヤバイから女神は月花の里の一部を闇に堕とし、深淵と名付けてそこに居座り、里や人々を見守ることにした。……問題はここからだ」

小「問題？」

カ「女神は優しく平等を愛し、人々が困っている姿に心を痛め、たびたび願いを叶えてやった。……人々は女神を、なんでも叶えてくれる女神を閉じ込めた。深淵から出ないように説得した。大方、女神がいないと里は滅びるとでも嘘をついて。
女神はそれから人々の願いを叶えるだけのただの道具として扱われ続けた。
やがて力を使い果たし、女神は転生した。……幼い少女に。力を失った抜け殻のようになった身体を捨てて。
……それが(人１)だ」

全員「!?」

カ「(人１)は元々女神で生まれ変わりだから、深淵に入ることが出来る。(人１)は人々の目に触れることを恐れて、深淵にとどまり続けた。
だが、そこは空っぽの空間で……寂しい思いをしていた。また、自分を道具のように扱い続けた人々への憎しみを持ちながら」

角「まさか……」

カ「そう。つまりオズは(人１)が作った……"女神の遺産"なんだよ。こちらの時代に不自然な要素を隠すため、"１１尾"と名付けて」

ト「尾獣を作った……？」

カ「だが、そこでなんらかのトラブルが発生してオズは１１尾の力、いや、女神の力を失い、(人１)は記憶を破り捨てた。……なにがあったのかはオレたちにも分からない」

コ「……簡単に言えばオズは、

世界を闇へと堕とすために作られた人形だってことだよ」

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