赤司家と白井家:2 ページ6
だが、若い男女の愛は困難であればあるほど燃え上がるものであり、
また2人とも現実に絶望し死を選ぶよりも武器を手に取り現状を打破してゆく性格であったため
最終的には両家の反映を約束し多くの条件を呑むことにより結れるまでに至った。
そのうちの条件の一つが、
“婚姻を結んでも赤司と白井の姓を持ち続けること”だった
赤司の青年は初代の再来とも言われる存在で、優れた才能を持ち次期当主としても多いに期待されていた。
白井の娘は幼い頃から蝶よ花よと大切に育てられてきた。
そのせいか、白井の娘の母から赤司の嫁に行き、赤司の姓を名乗るというのならお前を殺して私も死ぬ。と泣きながら言われてしまう程だった。
流石に自身の立場や、白井家の存在、母の姿を見て、心を痛めた娘は泣く泣く夫婦別姓を選んだ
現在の日本において、夫婦別姓は認めておらず事実婚扱いになるのだから、心中としては複雑な思いであっただろう。
そしてさらに条件の一つとして、
生まれる子供はそれぞれの家を受け継ぐために
1人は赤司の姓を
1人は白井の姓を
名乗ることだった。
_____結果、生まれた双子は苗字が異なるという事態に定められた
丁度、男の子と女の子であった為
男の子は、光となり日本を支える赤司家へ
女の子は、影となり日本を支える白井家へ
2人は幼い頃から引き離され、育てられたのだった
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「征十郎、赤司の血は決して絶ってはならない。お前は全ての者の上に君臨し、従わせるために生まれてきたのだ」
「はい、父さん」
「貴方が、この白井家を導くのですよ、Aさん。貴方しか正統な後継者はいないことをゆめゆめ忘れないように」
「、、、はい、おばあさま」
双子は環境も教育も異なる世界へ放り出された
.
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両親は結ばれたといってもそれぞれが現当主として家を引き継ぎ、多忙な生活を送っている
いつか家族4人で穏やかに暮らせるように、
血筋や家名などに囚われない生活を現実のものとするために
仕事を熟す傍ら親族の説得に日々奔走していた。
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明里香(プロフ) - 誤字がありました。「呪われているの体質」ではなく、「呪われている体質」です。 (2018年9月21日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
*杏花*(プロフ) - すごく寂しいです。お元気ならいいのですが...またいつか、このような素敵なお話を書いてくださる日を楽しみにしています。本当に素敵な作品をありがとうございます。私の出会った作品の中で、きっと不動の1位なんです、これ! (2018年8月6日 0時) (レス) id: fa9f0c3f67 (このIDを非表示/違反報告)
*杏花*(プロフ) - このお話が書かれていた当初も読ませていただいてましたが、最近になって追記があり、またもう一度読みたいな!という気持ちになりました。...何度読んでも本当に虜になるようなお話だと思います。これを読んでいる時は物語自体に魅了されているような気持ちです...! (2018年8月6日 0時) (レス) id: fa9f0c3f67 (このIDを非表示/違反報告)
キセキ(プロフ) - 舞蝶月姫さん» ありがとうございます!ただ、自分の欲望のままに書いたものだったので、、、。単行本なんて夢のまた夢の話ですね。ありがとうございます (2017年10月22日 15時) (レス) id: e42de48abf (このIDを非表示/違反報告)
キセキ(プロフ) - らららさん» ありがとうございます!3回!?3回ですか、、、!驚きです。続きは今書いている物が落ち着いたらにしようかと思います!それまで、暫しお待ちを! (2017年10月22日 15時) (レス) id: e42de48abf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キセキ | 作成日時:2017年9月18日 18時