第１１１話 ページ14
来た道を引き返して酒場へ向かうと、ぼんやりとした明かりの中に大きな背中が映った
「･･･カイ、お前さんは本当に悪いヤツだったのかよ･･･？」
Qタロウはぽつりぽつりと独り言のように呟いた
「なあジン。お前さんはどう思う？」
気配を消してそっと立ち去ろうとしたところで呼び止められた
「盗み聞きなんてしてねぇで一杯付き合えよ」
ニカッと笑ってボトルを持ち上げたが、俺は首を振った
「俺は飲めないから･･･」
「そうか･･･まあ、無理に飲ませねぇよ」
そう言うとQタロウは開いたグラスに酒を注いだ
「で、さっきの質問の続きだ。カイは悪いヤツだと思うか？」
「変わった奴だと思ってたし、多少は怪しんだけど･･･悪いヤツかって言われたら違うかな」
シュフだかシェフだか知らないが、料理のことばかり考えている変なヤツだと思っていた
結果として俺たちが殺したようになってしまったが、彼のおかげで救われたのも事実だ
「悪いことなんてのはくだらねーことだ」
Qタロウの置いたグラスの氷がカランと音を立てる
「お前さんはそんなくだらねーヤツにゃあ見えんかったぜよ･･･。わからねー･･･わからねーよ･･･」
重い空気の中ただ時間だけが過ぎて行った
―――――――――――――――――――――――――
お久しぶりです。
更新サボりすぎてようやく１章が終わりました。本当に長らくお待たせしました(o*。_。)o
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蓮花(プロフ) - 春雨さん» コメントありがとうございます！キャラの性格は割りと迷走してて初期と違う人みたいになってます笑 (2019年6月24日 6時) (
レス) id: 45ac89d462 (このIDを非表示/違反報告)
春雨(プロフ) - コメント失礼します!いつも楽しく読ませて頂いてます。ジン君のキャラクター性が好きです…。更新頑張って下さい!! (2019年6月19日 19時) (レス) id: 55d503be78 (このIDを非表示/違反報告)
蓮花(プロフ) - キグみんさん» 大変長らくお待たせいたしました...！こんなに更新怠けるなんて想定の範囲外〜でした... (2019年5月23日 8時) (レス) id: 45ac89d462 (このIDを非表示/違反報告)
キグみん(プロフ) - 待ってました…!!(*´ω｀*)もう感謝感激雨アラレ！ジン君がんば！！ (2019年5月22日 16時) (レス) id: 46622e472d (このIDを非表示/違反報告)
蓮花(プロフ) - キグみんさん» ありがとうございます。気長にお待ちください (2019年5月22日 15時) (レス) id: 45ac89d462 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青薔薇 | 作成日時：2018年10月10日 10時
