第５６話 ページ8
「首輪が付いてるね」
ケイジは男の首元を見て言った
俺たちが付けているものと同じ首輪を付けている
ということは仲間･･･？
でも怪しいものは怪しい
「縄かなんかで縛っておこうぜ」
「お、抜かりないね。ジンくん」
「そこら辺の適当なヤツで縛っとくか」
レコが縄の代わりになるものを持ってくるとケイジは手際よく男を縛り付けた
「まあ、動けなくしときゃ心配ないだろーね。起きたらゆっくり事情聴取といこうか」
怪しい男は何とかした
俺は室内の様子を眺めた
「ナオ達はずっと･･･？」
部屋に残っていたケイジに尋ねた
「･･･ああ、ずっとあのままさ･･･一歩も動かないよ。おまわりさんも見てるのが辛いねー」
「もしかして、調査したいの？」
「まあね、辛いけど誰かがやらなきゃいけない仕事さ･･･ちょうどプロなんだ、おまわりさん」
ケイジはミシマの死体に目を向けた
「･･･ただ、会話したことある相手を･･･こうして調べるのは初めてだけどねー」
「･･･やっぱ辛いッスよね」
ジョーは目を逸らすケイジに尋ねた
「バーカ、ナオちゃんのほうがよっぽどだよ。尊敬する人を失っちまうなんて･･･なー」
意味ありげにケイジは視線をジョーから外した
「あ、あの！ケイジさんにも尊敬する人っているんスか？」
「････いたけど？」
いた？
過去形に気になって俺は問いただそうとした
が、放送によってかき消された
『部屋にいる方へ連絡を行います。遺体の回収を行うため、速やかにその部屋を退出してください』
「遺体の回収？」
放送は確かにそう言った
ナオがふらふらと立ち上がった
「ふ、ふざけないでください！！」
ナオは部屋に響き渡るほどの大声で叫んだ
「先生は･･･先生は誰にも渡しません！！」
『逆らうことは許しません。霧の散布を開始します』
どこからか白い煙が舞う
「またガスかよ･･･！」
ジョーが口元を抑えながら呟いた
今度は霧だ
先ほどよりも視界が少しだけいい
「いや！！やめてください！！先生は･･･死んでなんかないんです！！」
ぼやける視界の中、ナオはミシマの頭をＱタロウの持ってきた箱に入れた
「な、なにするニャン！？そんなことしちゃダメだワン！！」
「ナオ！！待て！！」
俺は駆け出したナオの腕を咄嗟に掴んだ
「退いてください！！」
ナオは俺の手を振り払って走り去ってしまった
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蓮花(プロフ) - りんかさん» ありがとうございます！ちょうど今時間があるので、ガンガン更新しております！ (2018年3月15日 22時) (
レス) id: d09b3b9af5 (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - はじめまして！いつも見てます！更新多くて嬉しいです！これからも楽しみにしてます！ (2018年3月15日 22時) (レス) id: 5c6a2a921b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青薔薇 | 作成日時：2018年3月15日 11時
