第９４話 ページ47
「あの投票を悪意とか！殺意とかで語らないでくれ！あの死は事故だったんだ･･･！」
「私は･･・ああぁ･･･あの時･･･私が･･･私が先生に入れなければ･･･！」
ナオは顔を覆いながら泣き崩れてしまった
「ごめん･･･ごめんナオさん！他人に投票する奴は悪意があるんじゃないかって先入観があったんだ･･･！オレが自分に投票したから･･･」
「待て！ジョー！お前は自分に投票したのか！？」
サラはガタッと音がするほど身を乗り出した
「え？ああ･･･」
「ソウさん！アナタはジョーに投票したと言っていたじゃないか･･･！」
「言ってないよ、そんなこと」
ソウはぽかんとした様子で首を傾げた
「ど、どういうことだよソウさん」
「あはは、皆気にしないでよ」
ニコニコと笑いながらソウは誤魔化すように手を振った
「投票先をサラさんに聞かれたから適当に流したんだ。サラさんは真面目だから真に受けちゃったんだね」
苦虫を食い潰したような顔で唸るサラを尻目に話を元に戻した
「･･･で結局消えた頭部については･･･いいのか？」
「謎は残るが･･･ナオが悪さしたワケじゃ無さそうだしなあ･･･」
「案外レコさんが言ってたみたいにどっかですり替わっちまったんじゃねーかな」
「話し合うだけ無駄だったワン！次はゴリラについて話し合おうニャン！」
「マジぜよ！？」
「スルーしても良いんじゃねーか？」
議論の内容が逸れていく
消えた頭部についてはまだ、考えなくてはならないことがありそうだ
「ジンさんだけだね。まともなのは･･･」
「え？」
「ねえ･･･みんな、これじゃあ追及なんてできないよ。初対面でこんなに信頼し合えるのは素晴らしいと思うよ･･･？でもね、悪い人は猫を被っているものさ」
ソウは一瞬俺に視線を向けたのを見逃さなかった
まさか、気づいたのか
「ナオが悪い人間って言いたいのかよ･･･！」
「思い出したんだ。ボク、ナオさんに殴られたんだってね」
「なにぃぃぃぃぃ！？」
「危ないとこだったよ。思い出さなかったら逃げ切られちゃう所だった」
「何で今言うんだそれ！もっと前に思い出してただろ！」
「もううるさいな、邪魔しないでよジン」
まただ
ソウの視線でそれ以上何も言えなくなってしまった
「何でも聞くよ、ナオさん。本当の事を話すなら今だけだし･･･どっちかが信用を失うまで言い合いたいならボクも頑張るよ」
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蓮花(プロフ) - りんかさん» ありがとうございます！ちょうど今時間があるので、ガンガン更新しております！ (2018年3月15日 22時) (
レス) id: d09b3b9af5 (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - はじめまして！いつも見てます！更新多くて嬉しいです！これからも楽しみにしてます！ (2018年3月15日 22時) (レス) id: 5c6a2a921b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青薔薇 | 作成日時：2018年3月15日 11時
