第７９話 ページ32
「メインゲームを無事にクリアできた方は次のフロアへ進むことができます！やったね！」
何がやったね！だと頭の片隅で思いながらローストチキンを半分ほど平らげた。美味いのが腹立つな
「なお、メインゲームが始まっても控室をお出になられない方はペナルティとして死んでいただくことになります。メインゲームのルール説明を行いますので、皆さま探索の際に手に入れたカードを手にしてこの画面をタッチしてください」
「カード？」
カードなんて拾った覚えがない
いや、拾ったが特に気にせずその場に置いてきたのだ
「なかったらやべーかな･･･うん？」
テーブルクロスの影にカードを見つけた
拾い上げると"平民"と書かれていた
カードを手に持って画面に触れるとホエミーが現れた
「カードを手に取りましたね？それでは説明を始めさせていただきます」
ホエミーは満面の笑みを浮かべて説明を始めた
「ルールの基本は至ってシンプル。多数決で一名を選出しその者が死ぬ以上です」
何がシンプルだ、と突っ込みながら説明を聞いた
２回の投票で１度目の予選投票で政治損者の過半数の候補者を選び、２度目の決選投票で犠牲者を選ぶというゲームだ
そして、俺たちに配られたカードは４種類ある
何も力を持たない"平民"、犠牲者として選ばれると全滅する"鍵番"、鍵番が誰なのかを知ることのできる"賢者"、犠牲者に選ばれると自分と誰か一人と生存できる"身代"の４種
「"鍵番"、"賢者"、"身代"が一枚ずつ他は全て"平民"になっております。しっかり覚えましたね！」
「ってことは最低でも二人死ぬのか･･･」
「皆さま頑張って生き残りましょう！」
ホエミーは説明を終えても画面で笑顔を浮かべている
俺は冷静にこのゲームを乗り切る策を練っていた
全員が通過する方法がないなら、一番犠牲者が少ない方法を取るべきだ
幸い俺に渡ったカードは"平民"
俺が吊り位置になっても大丈夫だ
「時間になりました。皆様、画面の向かい側の扉から会場へお向かい下さい。健闘を祈っております。うふふ･･･あはは･･･」
ホエミーの笑い声を背に扉を抜けた
薄暗いホールのような部屋には腰辺りまでの高さの机が並んでいる
「･･･来たね」
俺の気配に気が付いたのかケイジが俺の方を振り向いた
「･･･！お前ら･･･早かったな･･･」
俺の背後からQタロウがやってくる
ホールに先に居た面子は皆何もしゃべらずにただ突っ立っているだけだ
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蓮花(プロフ) - りんかさん» ありがとうございます！ちょうど今時間があるので、ガンガン更新しております！ (2018年3月15日 22時) (
レス) id: d09b3b9af5 (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - はじめまして！いつも見てます！更新多くて嬉しいです！これからも楽しみにしてます！ (2018年3月15日 22時) (レス) id: 5c6a2a921b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青薔薇 | 作成日時：2018年3月15日 11時
