第７８話 ページ31
俺は壁に背を向けてサラとケイジに向き直った
肘を曲げて掌が壁に着くように壁に背を付けた
「多分こんな感じ。血は背中の壁全面と床と天井」
拷問されたんじゃ随分と意地悪いやつだ
サラは目を瞑ってブンブンと首を振っていた
「サラちゃんもう限界でしょ？」
「余計な想像させたかな？ごめんね、後は俺らが見とくから外行っとく？」
「しかし･･･」
サラは青ざめながらも、探索を続けようとしている
「おまわりさんを信用しなよ」
ケイジがサラの背中を押すと部屋の外に追い出した
探索を始めてみたが、特に目ぼしいものはなかった
「何もないかー」
「そうみたいだねー」
俺は白い部屋の真ん中に胡坐をかいて座り込む
「はぁ〜･･･疲れた･･･」
「そういえば、ジンくんの最初の試練のパートナーって誰だったの？サラちゃんたちと同じ試練なら信頼を確かめる試練だよね？」
「あー･･･」
どうにか顔を思い出そうとしたが、何も思い出せない
「あんまり覚えてねぇんだよ･･･気づいたらベッドが折りたたまれて血の海さ」
「･･･そっか。嫌な事思い出させたかな」
「いや、別に気にしてねぇよ」
すると扉の外から大きな音がした
「な、なんだ！？」
「すごい音だったね、見てくるよ」
ケイジが扉から出て行った。俺も後を追う
するとさっきまで閉められていた扉が開いていた
中は白い光に覆われてよく見えない
頭だけを扉に入れて覗き込むと、後ろから誰かに押されて扉の中に倒れこんだ
「･･･ん」
目を覚ますと暗い部屋の中だった
痛む背中を擦りながら体を起こすとテーブルクロスが目に入った
机の上を覗き込んでみると豪勢な食事が並んでいた
そしてモニターにはくそ人形、ホエミーが映っていた
「うふふ･･･皆さま･･･ご機嫌いかがでしょうか」
いつも通りの笑顔を浮かべている
「この映像は事前に撮影されたものです･･･話しかけてもお答えできませんのであしからず」
そんなことより空腹が限界だった俺は卓上の食事をつまみ始めた
「この度はメインゲームへ参加していただき誠にありがとうございます」
「メインゲーム？」
参加した覚えはないが、まあ参加しないという選択肢もないだろうけど
「この部屋が参加者の為に用意された控室･･･最後の晩餐ルームです。ゲームまで料理を堪能していただくも良し、作戦を立てるのも良し、お好きなように活用ください」
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蓮花(プロフ) - りんかさん» ありがとうございます！ちょうど今時間があるので、ガンガン更新しております！ (2018年3月15日 22時) (
レス) id: d09b3b9af5 (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - はじめまして！いつも見てます！更新多くて嬉しいです！これからも楽しみにしてます！ (2018年3月15日 22時) (レス) id: 5c6a2a921b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青薔薇 | 作成日時：2018年3月15日 11時
