第７０話 ページ22
「左右対称の２つの部屋･･･か」
部屋の中心の黒い壁を境に鏡合わせの部屋が広がっていた
「お得意の謎解きだね」
「別にお得意ではないんだけど･･･変な仕掛けとかないよね？」
俺は警戒して部屋を見渡す
「･･･気を付けないとね」
とりあえず人形を降ろして謎解きを始める
壁には誰かが銃を持った絵がかけられている
裏返すと同じ絵が描いてある
右の部屋には指を立てて血を流した絵がある
I'll be back？
溶岩に沈んではいないか
左の部屋には某映画の名シーンのような絵画がある場所に何も掛かっていない
赤い部屋で外したシルクハットの男の絵画をその場所にかけた
男の絵画に向かって銃口が向くように隣の銃の絵をひっくり返した
するとどこからか銃のリロードする音が聞こえた
身を伏せるよりも早く銃声が鳴った
至近距離での発砲に思わず耳を抑えてしゃがむ
耳鳴りのする中で絵画を見上げるとシルクハットの男は射殺されていた
「すごい仕掛けだね」
ケイジは感心するように絵を眺めた
「心臓が口から飛び出るかと思った」
「ちょっとびっくりしたよねー」
その後も俺は探索を続ける
部屋のすみに置かれた天秤
左の部屋は重りが釣り合っていない
反対側に重りを移動させるとどこかで音がした
「何の音？」
「風呂からだねー。おまわりさん、見てこようか？」
「ああ･･･あっ、待った、これ持って行ってくれ」
俺は目に入った霧吹きをケイジに向かって投げた
「おまわりさんをこき使うつもりだね？」
「風呂に行くんだろ？水かお湯を入れてきてくれ。霧吹きってそういう道具だし」
ケイジはオーケー、と返事をすると出て行った
俺は部屋に残って謎を解く
足元に置かれた犬の氷像にボトルに入れたお湯をかけた
氷像はみるみるうちに溶けていった
部屋の入口に立って二つの部屋を見比べる
花瓶に入った花の量がどうやら違うようだ
左の部屋のぎっしりと花が詰め込まれた花瓶から適当な本数の花を抜き取り、右側の花瓶に入れた
右の部屋の鏡に青い空のポスターが張ってあったので、それを剥がした
あとは･･･と部屋を見渡す
すると右の部屋が左の部屋に比べて薄暗いことに気づいた
天井を見上げると、右の部屋には電球をはめ込めることができるほどの穴が開いている
左の部屋を見ると明かりのついた電球の横に使っていない電球があった
どう考えても手の届く高さではない
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蓮花(プロフ) - りんかさん» ありがとうございます！ちょうど今時間があるので、ガンガン更新しております！ (2018年3月15日 22時) (
レス) id: d09b3b9af5 (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - はじめまして！いつも見てます！更新多くて嬉しいです！これからも楽しみにしてます！ (2018年3月15日 22時) (レス) id: 5c6a2a921b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青薔薇 | 作成日時：2018年3月15日 11時
