第６５話 ページ17
「ああもう！埒が明かねぇ！ちゃんと答えないと大変なことになるぞ！」
「うぅ･･･！なんだ大変なことって！」
ゴンベエは俺の勢いに押し負けた
「ああ、そうだ。こうだよ！」
俺は手を握りしめて一歩踏み出した
「何よ･･･！まさか撃ち･･･撃ちころ･･･！待ちなさい短気は損よ！」
俺はゴンベエに高圧的な態度を崩さなかった
「･･･フン。話してやるさ。お前の望む話を」
ようやく話が聞けそうだ
「音は何の音だ？」
「銃撃戦の音だ」
「なんだとぉー！？」
「オレの耳は捕らえた･･９つの銃声･･･最大で９人は死んだ･･･！」
それってもしかして･･･
「あー･･･ロシアンルーレットだね。それ」
３発の実弾と６発のダミー弾
あのロシアンルーレットか
「音が鳴りやむのを待ち、オレは様子を見に扉を開けた。立ち尽くしていた･･･銃を持った殺人鬼が！そいつが執拗にオレを追いかけた！早乙女迅！お前がな！」
ゴンベエが言っていることをまとめてみる
「ビビッて隠れてたら銃声がしたもんで、大パニックになって･･･更にリボルバー持った俺を見て泡吹いて気絶？」
「アタシに不利な要約はやめなさいよ！」
悪党だけど、悪いヤツではなさそうだ
「俺らに協力してくれるな？」
「お前、オレの話聞いてたか？誰がお前なんかと」
俺はここまでの経緯とロシアンルーレットの話をした
「何だと･･･！全てはオレの優れ過ぎた考察力による･･･誤解だったの言うのか！？」
「うーん、まあそういうことで･･･」
「分かった、縄をほどけ」
「協力できるんだね？」
「ははは、お前らはバカだな」
ゴンベエは笑い飛ばすと俺たちを睨んだ
「メインゲームの話を聞いてこんな状況で誰が知り合いでもないヤツと協力できるんだ？」
ごもっともな意見だった
誰か一人が死ぬ、という話を聞いて協力しろと言われてもできないだろう
「この中の誰かは絶対に裏切る･･･！お人好しのバカだけが死んでいくんだ」
カンナは青ざめた顔で目を伏せた
「オレだけが思ってるワケじゃない･･･そうだろ」
ジョーは無言のままゴンベエに近づいた
彼の側にしゃがみ込むと
縄をほどいた
「何をやってる！ジョー！？」
サラはジョーの肩を強く掴んだ
ゴンベエも訳が分からないようにジョーを見つめていた
「･･･なんのつもりだ？」
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蓮花(プロフ) - りんかさん» ありがとうございます！ちょうど今時間があるので、ガンガン更新しております！ (2018年3月15日 22時) (
レス) id: d09b3b9af5 (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - はじめまして！いつも見てます！更新多くて嬉しいです！これからも楽しみにしてます！ (2018年3月15日 22時) (レス) id: 5c6a2a921b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青薔薇 | 作成日時：2018年3月15日 11時
