第４６話 ページ48
俺はミシマの頭を血の付いた白いパーカーで包んだ
そして死体の元々頭の付いていた場所にそっと置いた
顔の部分を隠すようにパーカーを被せ、手を合わせた
「こんなものでしか隠せないけど、見られるよりはいいよね･･･」
「クソッ･･･！クソッ･･･！なんつーことがや･･･！」
「誰が･･･誰がミシマ先生に･･･票を･･･」
ジョーは俺たち全員の顔を見た
「黙れチャラ男･･･！！」
「は･･･はあ！？だって･･･投票のせいで先生は･･･！」
「全員が自分以外に投票した可能性だってあるんだよ！」
レコはジョーを半ば黙らせた
「落ち着きなって」
疑心暗鬼の俺たちを仲裁したのはケイジだ
「いいかい、皆･･･お互い。投票先について一切詮索しちゃだめだ」
「そんな･･･！」
ジョーは納得できない様子だった
「オレ達は何も知らずに投票してしまったんだ。誰も悪意は･･･ない」
「俺もそう思うよ。投票先の詮索はしないべきだ」
「サラちゃんはどう思う？」
ケイジはサラに尋ねた
「私は･･･ジョーの言う通りだと思います･･･投票先は明らかにした方が･･･」
ケイジはサラの意見に大きく息を吐いた
「･･･困ったね、サラちゃんならわかってくれると思ってたけど･･･」
重い空気が張り詰める
俺はその静寂を破った
「話したければ話せばいい。だけど、それは今じゃない」
「わ、分ったよ･･･もう少し落ち着いたらっスね･･･」
ジョーはふらふらと部屋を後にした
サラがジョーを呼び止めると
「頭冷やしてくる･･･一人にしてくれ･･･」
と呟いて一人で出て行ってしまった
ジョーを足切りに各々単独で行動を始めた
部屋に残るものや、行く当てもなくどこかへ向かう者
ギンはミシマの死体に近づくと、側にすとんと腰を下ろした
「ギン、気持ちは分かるが、ここに居ないほうが･･･」
ギンの肩に手を添えると涙声で首を振った
「もう少しだけ･･･お願いニャン･･･ちょっとだけ･･･だけど･･･一緒に行動してたんだワン･･･」
ナオは呆然とミシマの側に座り込んでいた
かける言葉も見当たらない
「今は考える時間が必要だねー」
部屋の隅に寄りかかっていたケイジは徐に口を開いた
「ジンくんにも･･･もちろん、おまわりさんにも。きっと、皆戻ってくるよ」
ケイジは誰に言うでもなく呟いた
俺は重い足取りで部屋を後にした
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蓮花(プロフ) - 腐ころさん» コメントありがとうございます。名前は入力してもしなくても作品自体は読めるので気にしていなかったのですが･･･。書いた方がいいですかね、気を付けます。 (2020年2月7日 14時) (
レス) id: 7073e93aa0 (このIDを非表示/違反報告)
腐ころ(プロフ) - すみません。おこがましいのですが、名前は固定と書いた方がよろしいのではないでしょうか？ですが物語としてはとても良いので頑張って下さいね！上から目線ですみません（´･ω･｀） (2020年2月6日 21時) (レス) id: 12e607f7fa (このIDを非表示/違反報告)
蓮花(プロフ) - ツキミさん» ありがとうございます。最初書いていたときはとんでもない奴でしたね。自分でも笑いました (2019年6月5日 15時) (レス) id: 45ac89d462 (このIDを非表示/違反報告)
ツキミ(プロフ) - モカを見捨てる主人公ww笑ってしまいました……すみません……。更新頑張ってください！応援してます。 (2019年6月4日 19時) (レス) id: fe6749e978 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青薔薇 | 作成日時：2018年3月9日 14時
