第３２話 ページ34
「見直したがや！正直お前さんを甘く見てたのを反省するぜ！」
Qタロウは俺の肩を組んでワシワシと頭を撫でまわす
「ジンさん、その腕は･･･」
カイは俺の腕の中にある右腕を差した
「上から落ちてきた。思わず持っちゃったけど、持っていたくねぇよ」
「身体を探して･･･だったっけ？」
ケイジが意味ありげにつぶやいた
「あっ、人形のメモ」
「関係ありそうだよねー」
「しかたねーな、この箱にまとめて運んでやるぜよ」
Qタロウは俺から右腕を受け取ると箱の中に放り込んだ
雑にもほどがあるだろ･･･
「うん。手掛かりになりそうな物も手に入れたし、出ようか」
「結局ソウさん戻ってきてねーッスよ？」
鉄格子をこじ開けるための道具を探しに行ったのか、サラといたはずのソウの姿がない
「あれ･･･どこまで行ったんだろうねー」
「はぐれちまったか･･･」
この部屋でリボルバーを見つけた時のことを思い出した
『･･･それどうするつもり？ジン』
「俺、ソウを探してくるわ」
「ジンさん一人じゃ危ないし、オレも一緒に探しに行きます」
ジョーはニコニコと笑いながら立候補した
「ありがとう。サラも探しに行かないとな」
「へへっ、いいッスよ」
俺はジョーと共に遊技場を後にした
部屋を出ると廊下でサラとカンナを見つけた
「サラ･･･さん･･･」
カンナはフラフラとサラに近づく
その様子を見たジョーはカンナに駆け寄る
「お、おい！起きて大丈夫か？」
「･･･私･･･私･･･」
カンナは震えながらも何かを伝えようと必死に口を動かしている
「広場で何かあったのか？」
サラはカンナの目線に合わせて屈んでそう尋ねた
広場で何かあったのなら、飛び起きてここまで逃げてきたとも考えられる
が、カンナは弱弱しく首を振った
「ううん･･･そんなんじゃないんです･･･」
カンナは焦点の合わない瞳でサラを見つめる
「どうしても･･･聞きたくて･･･来たんです･･･お姉ちゃんのこと･･･」
カンナは最初の試練で姉を失った
「カンナは･･･あの時･･･本当はお姉ちゃんを救えるはず、だったんですか･･･？」
「混乱してて･･･みんなのお話･･･聞いていなかったんです。でも、サラさんやジョーさん･･･ミシマさんやナオさんも･･･ジンさんも同じ試練だったんですよね･･･？」
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蓮花(プロフ) - 腐ころさん» コメントありがとうございます。名前は入力してもしなくても作品自体は読めるので気にしていなかったのですが･･･。書いた方がいいですかね、気を付けます。 (2020年2月7日 14時) (
レス) id: 7073e93aa0 (このIDを非表示/違反報告)
腐ころ(プロフ) - すみません。おこがましいのですが、名前は固定と書いた方がよろしいのではないでしょうか？ですが物語としてはとても良いので頑張って下さいね！上から目線ですみません（´･ω･｀） (2020年2月6日 21時) (レス) id: 12e607f7fa (このIDを非表示/違反報告)
蓮花(プロフ) - ツキミさん» ありがとうございます。最初書いていたときはとんでもない奴でしたね。自分でも笑いました (2019年6月5日 15時) (レス) id: 45ac89d462 (このIDを非表示/違反報告)
ツキミ(プロフ) - モカを見捨てる主人公ww笑ってしまいました……すみません……。更新頑張ってください！応援してます。 (2019年6月4日 19時) (レス) id: fe6749e978 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青薔薇 | 作成日時：2018年3月9日 14時
